往生とは
往生
おうじょう
言葉 | 往生 |
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読み方 | おうじょう |
意味 | 極楽浄土に生まれること。 死ぬこと。 対処に困ること。手に負えなくなり困ること。 あきらめて事態を受け入れること。 |
活用 | 「―する」 |
使用漢字 | 往 / 生 |
往生を含む四字熟語
往生素懐(おうじょうそかい)
仏教に帰依して、極楽浄土に行きたいと普段から思っている願いのこと。 「往生」は極楽浄土に生まれ変わる、「素懐」はいつも願っている思いのこと。
蓮華往生(れんげおうじょう)
人が死んだ後に極楽に行くこと。 「蓮華」は極楽浄土のたとえで、仏や菩薩の座を表している。 「往生」は現世を離れて極楽に行くこと。
九品往生(くほんおうじょう)
仏教で極楽浄土に往生するときの九種類の方法のこと。 生前の功徳によって、上品、中品、下品に分かれており、さらにそれぞれに上生、中生、下生がある。 その違いによって九等級の蓮台に迎えられるとされている。
極楽往生(ごくらくおうじょう)
この世で死んだ後、極楽浄土に生まれ変わること。 または、思い残すことなく、心穏やかに死ぬこと。 「極楽」は「極楽浄土」を略した言葉で、仏教で阿弥陀仏がいるとされる苦しみのない世界のこと。 「往生」は死ぬこと。 「往生極楽」ともいう。
無理往生(むりおうじょう)
自分の言動を強引に相手に承諾させること。 「往生」は元は「圧状」と書き、人を脅して相手に無理やり文書を書かせること。
一念往生(いちねんおうじょう)
一度念仏を唱えるだけで極楽浄土に行くことができるということ。 「一念」は阿弥陀仏の名号を一度唱えること。 「往生」は死んだ後に極楽浄土で生まれ変わること。
往生を含む故事・ことわざ・慣用句
善人なおもて往生を遂ぐ、況んや悪人をや(ぜんにんなおもておうじょうをとぐ、いわんやあくにんをや)
仏の救いを頼みとしない善人でさえ極楽往生を遂げる。まして、仏の救いにすがるしかない悪人が往生できないわけがないということ。
弁慶の立ち往生(べんけいのたちおうじょう)
進むことも退くこともできない状態のたとえ。源義経の家来の弁慶が、衣川の合戦で義経をかばって矢を受け、立ったまま死んだという伝説から。
立ち往生する(たちおうじょうする)
途中で行き詰まり、進むことも引き返すこともできなくなること。 「立ち往生」は、弁慶(べんけい)が立ったまま死んだとされる「弁慶の立ち往生」に由来する語。
往生際が悪い(おうじょうぎわがわるい)
諦めなければならない状態なのに、未練がましく執着しているさま。 「往生際」は、死に際の意。