「後」の意味・類語・対義語

「後」(あと)の意味・読み方を解説します。類語・対義語もあわせて確認できます。
後
あと
| 言葉 | 後 |
|---|---|
| 読み方 | あと |
| 意味・例文 |
|
「後」の類語(同義語)・言い換え
「後」の別の言い方や言い換え、近い意味を持つ言葉の一覧です。
「後」の対義語(反対語)
「後」で使われている漢字
| 部首 | 彳部(ぎょうにんべん) |
|---|---|
| 画数 | 9画 |
| 音読み | ゴ / コウ |
| 訓読み | あと / うし(ろ) / のち / おく(れる) / しり |
| 意味 | あと。のち。時間でのあと。将来。未来 など |
「後」を含む故事・ことわざ・慣用句
前急ぎは後急ぎ(まえいそぎはあといそぎ)
先へと急ぎすぎると失敗が多いということ。
祭りの渡った後のよう(まつりのわたったあとのよう)
にぎやかだったあと、急に静まりかえることのたとえ。にぎやかな祭りの行列が通り過ぎたあと静かになる意から。
よい花は後から(よいはなはあとから)
本当にすぐれたものは、遅れて現れることが多いということ。 早くに咲き出す花よりも、遅れて咲く花のほうがきれいだという意から。
後足で砂をかける(あとあしですなをかける)
去り際に迷惑をかけたり、裏切ったりすることのたとえ。 犬などが糞をしたあとに、後ろ足で砂を蹴散らすようすから。
後先息子に中娘(あとさきむすこになかむすめ)
子どもを持つなら三人で、最初と最後は男、真ん中は娘が理想だということ。
後の祭り(あとのまつり)
手遅れ。時機を逃したため、何の役にも立たないことのたとえ。
後は野となれ山となれ(あとはのとなれやまとなれ)
目前の問題さえ片付けば、あとはどうなってもよいということ。
後腹が病める(あとばらがやめる)
物事が終わったあとにも、出費がかさんだり、障害が生じたりして苦しむこと。 「後腹」は産後の腹痛のこと。 物事が落ち着いた後の出費や障害を、産後の腹痛にたとえた言葉。
後へも先へも行かぬ(あとへもさきへもいかぬ)
引くことも進むことも出来ず、動きがとれないようす。
親の意見と冷や酒は後で利く(おやのいけんとひやざけはあとできく)
言われたその場では耳を素通りしていくが、時を置いてから胸に落ちてくる。 冷や酒が遅れて回るのと同じ道筋をたどる。
我が亡き後に洪水よ来たれ(わがなきあとにこうずいよきたれ)
自分が死んだ後なら、洪水でもなんでも来てよい。今さえよければ、あとはどうなってもかまわないということ。
いい後は悪い(いいあとはわるい)
いい事があった後は、とかく悪いことが起こりがちであるから、調子に乗ってはいけないということ。
下種の後思案(げすのあとじあん)
気の利いた案が出てくるのは、決まって決着がついたあと。 手遅れの入れ知恵ほど始末に負えないものはない、と切って捨てる。
後から剝げる正月言葉(あとからはげるしょうがつことば)
上品ぶった言葉や、うわべだけ飾った体裁だけのお世辞は、すぐに化けの皮がはがれるということ。「正月言葉」は正月に使う体裁ぶった言葉の意で、上品ぶった使いなれない言葉のこと。
後の雁が先になる(あとのかりがさきになる)
後から来た者が、先の者を追い抜いてしまうこと。また、年上の者より年下の者が先に死んだ時にも使う。列をなして飛ぶ雁行のようすから。「雁」は「がん」とも読む。
後の喧嘩、先でする(あとのけんか、さきでする)
あとからもめ事が起こらないように、事前によく話し合いをしておくべきだということ。 あとで喧嘩をすることがないように、先に喧嘩しておけとの意から。
鱈汁と雪道は後が良い(たらじるとゆきみちはあとがよい)
鱈汁は煮込むほどだしが出ておいしくなるので、あとから食べるほうがいいし、雪道は人が歩いたあとを行くと歩きやすいということ。
春の晩飯後三里(はるのばんめしあとさんり)
春は晩飯を食べたあとでも三里の道を歩けるほど日が長いということ。 「春の夕飯食って三里」ともいう。
冷や酒と親の意見は後で利く(ひやざけとおやのいけんはあとできく)
若いうちに軽く受け流した言葉ほど、年を重ねてから重みを増してくる。 すぐには効かず、あとから効いてくるものの代表として冷や酒と並べた。
後味が悪い(あとあじがわるい)
物事が済んだ後に、後悔や不快感が残るさま。 飲食の後に口の中にいやな味が残ることから。 「後口が悪い」ともいう。
後押しをする(あとおしをする)
物事が順調に進むように、わきから援助すること。
後がない(あとがない)
逃げ場や退く余裕がなく、限界まで追い詰められている状況のこと。
後釜に据える(あとがまにすえる)
前任者がその地位や職務を退いて、誰かに受け継がせること。 「後釜」は、かまどの残り火が消えないうちにかける、次の釜のこと。
後釜に座る(あとがまにすわる)
前任者が地位や職務を退いた後、それを受け継ぐこと。 「後釜」は、かまどの残り火が消えないうちにかける、次の釜のこと。
後先になる(あとさきになる)
後のものが先になり、先のものが後になること。物事の順序が逆になること。
後先見ず(あとさきみず)
後のことをよく考えずに行動するようす。
後に引けない(あとにひけない)
自分の立場や面目を保つため、相手に譲歩したり引き下がれないこと。引っ込みがつかない。
後にも先にも(あとにもさきにも)
今までも、これから先もということ。これ一回きりであるということ。
後へ引かない(あとへひかない)
自分の意見をあくまでも主張して、譲歩しようとしないこと。
後棒を担ぐ(あとぼうをかつぐ)
首謀者の手先として、悪事に加担すること。 「後棒」は、駕籠(かご)などの棒の後ろの方を担ぐ人。
後を絶たない(あとをたたない)
同じことが繰り返されて、絶えることがないこと。
後を引く(あとをひく)
物事の影響が、いつまでも残ること。とくに、悪い物事についていう。 また、飲食物などを引き続き欲してやめられなくなること。
虚仮の後思案(こけのあとじあん)
肝心な場面では何ひとつ浮かばないくせに、片がついてから「ああすればよかった」と口を開く。
後追う子に引かれる(あとおうこにひかれる)
夫と別れたい気持ちのある妻が、あとを慕ってついてくる我が子のいとしさに心を引き止められ、別れる決心がつかずにいること。夫への気持ちはもう冷めていても、子どもを思うと縁を切りきれない、主に母親の胸の内を表す。 「跡追う子」は、親のあとをついて回る子どものこと。 「後追う子に引かれる」とも書く。子どもの存在が夫婦を離れさせないという点では「[[子は鎹*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/3119.php]]」も近い。
後から後から(あとからあとから)
物事が切れ目なく、一つ出てはまた一つと、続けざまに現れたり起こったりするありさま。
嘘は後から剝げる(うそはあとからはげる)
嘘をついて、その場はうまくごまかせたと思っていても、時がたてば、いずれ本当のことが人々に知れわたるということ。ついたそばから見抜かれる、とする使い方もされる。 「剝げる」は、上に塗ったりかぶせたりしたものが取れて、下の地がのぞくこと。作り話でふたをしたつもりの事実も、やがてそのふたが取れて表に出てくる、という見方を示している。 「空言後から剝げる」ともいう。「空言」は「そらごと」と読み、事実でない作り話のこと。同じ「後から剝げる」の言い回しを含む言葉に「[[後から剝げる正月言葉*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/1786.php]]」がある。
大風の吹いた後のよう(おおかぜのふいたあとのよう)
祭りや結婚式のように人が集まってにぎわった行事が終わり、急にひっそりとして、もの寂しい気分がただようありさまを、たとえていう。 強い風がひとしきり激しく吹いて通り過ぎたあとは、あたりがうそのようにしんとなることから。騒がしさが途切れて、急に静かになる場面なら、行事に限らず用いられる。 「大風の吹いたあとのよう(に)」の形で、たとえとして使う。大きな出来事の前の静けさをいう「[[嵐の前の静けさ*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/1718.php]]」とは、静けさがやって来る時が前と後ろで逆になる。

