掛けるとは
掛ける
かける
言葉 | 掛ける |
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読み方 | かける |
意味 | 壁などに物の一部を固定して地面につかない状態にする。吊るす。ぶら下げる。 椅子などに座る。 火の上にものを置く。 人から見えるように高い位置で固定する。 先が曲がっているものや尖っているもので捕らえる。 仕組んだものを使って追い込む。 心の中に留めておく。 その人が直接行う。 他人に任せる。ゆだねる。 |
対義語 | |
使用漢字 | 掛 |
掛けるを含む故事・ことわざ・慣用句
輪に輪を掛ける(わにわをかける)
程度をさらに甚だしくすることのたとえ。 「[[輪を掛ける*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/7116.php]]」は程度を甚だしくすることで、それにさらに大きな輪をかけるということから。
得手に帆を掛ける(えてにほをかける)
絶好の機会に恵まれ、得意になって事を行うこと。 「得手」は、得意とすること。 「得手に帆を掛ける」ともいう。
鎌を掛ける(かまをかける)
自分の知りたいことや相手の本音などを聞き出すために、言葉巧みに問いかけること。 鎌で引っ掛けて、相手を引き寄せるとの意から。
財布の紐は首に掛けるより心に掛けよ(さいふのひもはくびにかけるよりこころにかけよ)
財布の紐を首に掛けて金を盗まれないようにするより無駄遣いしないように心がけるほうが大事だということ。、
手塩に掛ける(てしおにかける)
みずから世話をして大切に育てること。 「手塩」は、自分の好みの味付けが出来るように各自の食膳に添えられた塩。 その塩で自分好みに味付けすることから転じて、自分の手で世話をするとの意を表す。
圧力を掛ける(あつりょくをかける)
権力や財力などで威圧して、相手を自分の意のままに従わせようとする。
手に掛ける(てにかける)
自分で実際に物事を行うこと。特に人を殺すことをいう。
手を掛ける(てをかける)
時間や労力を惜しまないこと。 または、他人のものを盗むこと。
天秤に掛ける(てんびんにかける)
二つのものからどちらかを選ぼうと、優劣や損得を比較すること。 また、対立する二つのものの両者に関係をつけておいて、どのような情勢になっても自分に損がないようにすること。
情けを掛ける(なさけをかける)
相手に対して哀れみの気持ちをもって、親切に対応すること。
謎を掛ける(なぞをかける)
直接的な表現を用いず、遠回しに言って相手にそれとなくわからせようとすること。
気に掛ける(きにかける)
心に留めて心配すること。
口を掛ける(くちをかける)
芸人などが、客から呼ばれたり仕事の依頼を受けたりすること。
腕に縒りを掛ける(うでによりをかける)
自慢の能力を十分に発揮しようと張り切ること。
追い打ちを掛ける(おいうちをかける)
弱っているものをさらに攻撃し、打ちのめすこと。
追い込みを掛ける(おいこみをかける)
物事の最後の段階でいっそう力を入れて努力すること。
王手を掛ける(おうてをかける)
成功や勝利まであと一歩の状態になる。 「王手」は、将棋で直接王将を攻める手のこと。
馬力を掛ける(ばりきをかける)
仕事などに今まで以上に力を注いで取り組むこと。
声を掛ける(こえをかける)
呼びかけたり話しかけたりすること。 また、なにかを一緒にするように誘うこと。
心に掛ける(こころにかける)
忘れないように、心にしっかりと覚えておくこと。
お目に掛ける(おめにかける)
目上の人にお見せする。ご覧に入れる。
願を掛ける(がんをかける)
神仏に自分の願い事が叶うように祈ること。 「懸ける」は「掛ける」とも書く。 また「願を起こす」「願を立てる」ともいう。
気合を掛ける(きあいをかける)
精神を集中して力をこめること。 また、叱ったり励ましの言葉をかけたりして発奮させること。 「気合を掛ける」ともいう。
股に掛ける(またにかける)
各地を歩きまわること。 また、広い地域にわたって活躍すること。
目を掛ける(めをかける)
ある人を特別にかわいがったり面倒をみたりすること。
尻目に掛ける(しりめにかける)
他人を見下す態度を取ること。 「尻目」は目だけを動かして少し見ること。 「尻目」は「後目」とも書く。
輪を掛ける(わをかける)
程度を甚だしくすること。大袈裟にすること。 語源には大きく二つの説があり、一つ目は弓道の弦(つる)と弓による説。 弦で作った輪を弓にかけて弦を張って矢を遠くまで飛ばすことから、勢いが強くなることを表すとするもの。 二つ目は、樽(たる)や桶(おけ)をとめる箍(たが)による説。 箍をはめると樽や桶がひとまわり大きくなることから、程度が大きくなることを表すとするもの。 「之繞(しんにゅう)を掛ける」ともいう。
山を掛ける(やまをかける)
的中することを期待して物事を行うことのたとえ。 「山」は、鉱山のこと。 鉱山で鉱脈を掘り当てる仕事は大きな賭けであったことから転じて、万一の幸運を当てにすること。 「山を掛ける」ともいう。