恐れ・怖れ・畏れとは
恐れ
/怖れ
/畏れ
おそれ
言葉 | 恐れ・怖れ・畏れ |
---|---|
読み方 | おそれ |
意味 | 恐いと感じること。恐怖。 悪い出来事があるのではないかという気がかり。懸念。 |
使用漢字 | 恐 / 怖 / 畏 |
恐れ・畏れを含む故事・ことわざ・慣用句
飢えたる犬は棒を恐れず(うえたるいぬはぼうをおそれず)
生活に困った人間は、危険な事や悪い事をするのを恐れないことのたとえ。 飢えた犬は、人間が棒を持っていても恐れずに、食べ物にありつこうとするという意味から。
痩せ馬鞭を恐れず(やせうまむちをおそれず)
こき使われて疲れた馬は鞭で打たれることに慣れてしまい、鞭を恐れなくなり主人の命令を聞かない。 同じように、生活に困っている人間も刑罰を恐れずに悪事を働くということ。
長居は恐れ(ながいはおそれ)
他人の家に長く居るのはよくないということ。
闘う雀、人を恐れず(たたかうすずめ、ひとをおそれず)
何かに無我夢中になっている者は、思いがけない力を発揮するというたとえ。 雀のような弱い鳥でも戦っている時は、人間が近づいても逃げようとしないとの意から。 「闘雀人を恐れず」ともいう。
恐れ入谷の鬼子母神(おそれいりやのきしもじん)
「恐れ入りました」をしゃれていう言葉。「鬼子母神」は、出産・育児の神で、その鬼子母神を祭る東京都台東区入谷と「恐れ入りやした」の「入りや」をかけていったもの。
大敵と見て恐れず小敵と見て侮らず(たいてきとみておそれずしょうてきとみてあなどらず)
相手が強そうに見えても恐れてはいけないし、弱そうに見えても侮ってはいけないということ。
恐れをなす(おそれをなす)
相手に圧倒されて、怖気づくこと。 また、ひどい経験をするのではないかと怖がること。
影を畏れ迹を悪む(かげをおそれあとをにくむ)
自分で勝手に悩みを作り、心を平静に保つことができないことのたとえ。 自分の影と足跡におびえ、それから逃れようと走り続けて、ついに力尽きて死んでしまったという故事から。