振り・振とは
振り
/振
ふり
言葉 | 振り・振 |
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読み方 | ふり |
意味 | 振り動かすこと。また、その振り方。 態度や動作。それらしく見せかける言動。 普段なじみのない店に突然来ること。予約や紹介なしで来ること。一見の客。 舞踊で、音楽に伴って踊る時の所作。 女性の着物で、袖付けから袖下までのあいた部分。 刀剣を数える語。 |
使用漢字 | 振 |
他の読み方の語
振り・振(ふり)を含む故事・ことわざ・慣用句
顎振り三年(あごふりさんねん)
技量を身に付けるまでには長い年月がかかるということ。尺八は、顎を振って微妙な音を出すこつを会得するまでに三年かかることから。
三十振袖、四十島田(さんじゅうふりそで、しじゅうしまだ)
女性が年齢に不相応な若づくりをすること。 若い女性が着る振袖を三十代の女性が着たり、四十代の女性が年頃の女性のように島田まげを結ったりするとの意から。
首振り三年、ころ八年(くびふりさんねん、ころはちねん)
尺八は、首を振りながら吹けるようになるのに三年かかり、ころころというよい音を出すのには八年かかるということ。何事を成すにも、それ相応の修練が要るというたとえにもいう。
袖振り合うも他生の縁(そでふりあうもたしょうのえん)
見知らぬ人と袖が触れ合うようなちょっとしたことも、偶然ではなく前世からの因縁によるものなので、どんな出会いも大切にしなければならないということ。 「他生の縁」は前世からの因縁のこと。 「他生」は「多生」とも書く。 「袖振り合う」は「袖すり合う」「袖触れ合う」ともいう。
愛嬌を振りまく(あいきょうをふりまく)
周囲の人々を喜ばせるように、明るくにこやかな態度で振る舞う。 「愛想を振りまく」は誤用。 「愛嬌」は「愛敬」とも書く。
声を振り絞る(こえをふりしぼる)
出せる限りの大声をだすこと。
振り出しに戻る(ふりだしにもどる)
始めの状態に戻ること。
見て見ぬ振り(みてみぬふり)
実際にその場を目撃したにもかかわらず、見ていなかったかのように振る舞うこと。 また、他人の過ちなどを見逃すこと。