良い・善い・好いとは
良い
/善い
/好い
よい
言葉 | 良い・善い・好い |
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読み方 | よい |
意味 | 俗語的表現では、主に「いい」が用いられる。 倫理的、道徳的にみて正しいこと。 能力的に優秀な状態。 条件や情況が当てはまる。ふさわしい。 支障はない。構わない。 親しい間柄にあること。親密。 快適な様子。 喜び祝うほどの価値があること。めでたい。 動詞の連用形について、しやすい、簡単という意味。 品質的にすぐれていること。上質。 美しい様子。 身分や家柄がすぐれていて、金銭的に恵まれていること。 基準や手本に則っていること。 好感が持てる人柄。善良な人柄。 利益を得られる。得になる。 不足することなく、条件を満たしている様子。 |
対義語 |
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使用漢字 | 良 / 善 / 好 |
他の読み方の語
良い(よい)を含む故事・ことわざ・慣用句
大根と女房は盗まれるほど良い(だいこんとにょうぼうはぬすまれるほどよい)
大根や女房は盗まれたり手を出されたりするほうが魅力があるということ。
焼き餅と欠き餅は焼く方が良い(やきもちとかきもちはやくほうがよい)
女性は冷淡よりむしろ、適度にやきもちを焼くくらいのほうがかわいいということ。「欠き餅」とは、正月の餅を手で割って小さくしたもの。嫉妬する意味のやきもちと餅ををかけた言葉。
良いうちから養生(よいうちからようじょう)
何事も日ごろから用心すれば、失敗しないですむというたとえ。元気なうちから身体を大切にするのが、健康を保つ秘訣であるということから。
親と月夜はいつも良い(おやとつきよはいつもよい)
親がそばに居る時は何の不安もなく、明るい月の夜は安心して歩けるので、どちらもありがたいということ。
悪い親も良い子を望む(わるいおやもよいこをのぞむ)
どんな悪人でも、我が子は良い人間であってほしいと望むということ。
亭主は達者で留守が良い(ていしゅはたっしゃでるすがよい)
亭主は元気で、外で働いてくれたほうが、女房は家でのんびりできるということ。
麦と姑は踏むが良い(むぎとしゅうとめはふむがよい)
麦は根の張りをよくするために芽を足で踏むほうがよいが、姑に対しても下手にばかり出ないで、時には抵抗するのも必要であるということ。
入り船に良い風出船に悪い(いりふねによいかぜでふねにわるい)
一方に良いことはもう一方には悪く、両方に良いことはないというたとえ。 入り船に都合のよい順風は、出船にとっては逆風になるとの意から。 「出船によい風は入り船に悪い」ともいう。
鱈汁と雪道は後が良い(たらじるとゆきみちはあとがよい)
鱈汁は煮込むほどだしが出ておいしくなるので、あとから食べるほうがいいし、雪道は人が歩いたあとを行くと歩きやすいということ。
風呂と客は立ったが良い(ふろときゃくはたったがよい)
客は長居をせずに、早く帰るほうがよいということ。客が「立つ」と風呂が「たつ」を掛けていった言葉。