「千」の意味

「千」(せん)の意味・読み方を解説します。
千
せん
| 言葉 | 千 |
|---|---|
| 読み方 | せん |
| 意味 |
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「千」で使われている漢字
「千」を含む故事・ことわざ・慣用句
悪事千里を走る(あくじせんりをはしる)
悪い行いは、たちまち世間に広まるというたとえ。 「悪事千里を行く」ともいう。
一日千秋の思い(いちじつせんしゅうのおもい)
待ち焦がれて、一日が千年もの長さに感じられること。
牛も千里馬も千里(うしもせんりうまもせんり)
早い遅い、上手い下手の違いがあっても結局は同じところに到達するというたとえ。牛がゆっくりと歩いても馬が早く走っても千里の道のりはやはり千里で、同じ目的地に着くことから。
昔千里も今一里(むかしせんりもいまいちり)
すぐれた人も、年をとれば凡人に劣ってしまうということ。 昔は千里を行くことができた駿馬も、今では一里しか行くことができないとの意から。
目千両(めせんりょう)
千両の値打ちがあるほど魅力的な目。
親の意見と茄子の花は千に一つも無駄はない(おやのいけんとなすびのはなはせんにひとつもむだはない)
咲いた花がひとつ残らず実を結ぶ作物と同じで、親が子に向ける言葉には外れがない。 空振りに終わる一言は出てこない。
朝起き千両、夜起き百両(あさおきせんりょう、よおきひゃくりょう)
朝早く起きて仕事をするほうが、夜働くより能率が上がり得だということ。 「朝起き千両」ともいう。
千里の堤も蟻の穴から(せんりのつつみもありのあなから)
守りの長さは、いちばん弱いところ一点で決まる。 どれだけ手を掛けた造りでも、放っておいた小穴から失われる。
後ろ千両前一文(うしろせんりょうまえいちもん)
後ろ姿はとても美しいのに、前から見ると全然美しくないこと。
あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
あの世の極楽で千日暮らすより、この世で一日でも楽しむほうがよいということ。
囁き千里(ささやきせんり)
内緒話は漏れやすく、すぐに遠くまで伝わってしまうということ。 小声でひそひそ話したことが、またたく間に遠く千里も離れた所にまで伝わるとの意から。
千里眼(せんりがん)
はるか遠くの出来事や、人が胸の内に伏せていることまで見通してしまう力。また、それを備えた人。 後魏の楊逸は、手下を各地に忍ばせて役人の動きを残らずつかんでいた。そうとは知らぬ人々が、あの人の目は千里の先まで届くと恐れた。
面の皮千枚張り(つらのかわせんまいばり)
きわめて恥知らずで厚かましいことのたとえ。 顔の皮が千枚張り合わせたほど厚いとの意から。
籌を帷幄に運らし、勝ちを千里の外に決す(はかりごとをいあくにめぐらし、かちをせんりのほかにけっす)
幕舎の奥で策を巡らすだけで、はるか彼方の戦の勝敗を決めてしまうこと。前線に出ずに全体を動かす、参謀の働きをいう。 漢の高祖が張良の力量をこう言い表した。「籌」ははかりごと、「帷幄」は幕で囲った将の居所のこと。
目元千両、口元万両(めもとせんりょう、くちもとまんりょう)
目元は千両、口元は万両に値するほど魅力的であるという、美人を形容する言葉。
海に千年山に千年(うみにせんねんやまにせんねん)
長い年月のあいだに数多くの経験を積み、世の中の表も裏も知り抜いていること。そうしたしたたかな人を指してもいう。 海と山にそれぞれ千年ずつ棲み続けた蛇は竜に化けるという古い言い伝えがもとになっている。 「海に千年河に千年」「海千山千」の形でも使われる。
好事門を出でず、悪事千里を行く(こうじもんをいでず、あくじせんりをいく)
人の手柄はうちわの内に留まりがちなのに、しくじりや悪評のほうは遠い土地まで駆け抜けてゆく。世間の耳は、悪い話にこそよく開いている。
鶴は千年、亀は万年(つるはせんねん、かめはまんねん)
鶴は千年、亀は万年生きるということから、長寿でめでたいことをいう。
小言八百愚痴千粒(こごとはっぴゃくぐちせんつぶ)
ささいな小言や愚痴など、言っても仕方がないことを延々と言う人のことを評した言葉。
一髪、千鈞を引く(いっぱつ、せんきんをひく)
非常に危険なことのたとえ。 「鈞」は重さの単位で約6.7キログラム。「千鈞」は非常に重いことのたとえ。 一本の髪の毛で、千鈞の重さがある物を引っ張ることから。
一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う(いっぴきのうまがくるえばせんびきのうまもくるう)
一人の行いが他の大勢を駆り立ててしまうことのたとえ。群集が他人の言動に同調しやすいことのたとえ。 群れの中の一匹の馬が異常な行動をして騒ぎ出せば、群れ全体が巻き込まれて騒ぎ出すとの意から。
縁あれば千里(えんあればせんり)
結ばれる巡り合わせさえあれば、どれほど隔たった土地の相手とも縁はつながるということ。 「縁あれば千里を隔てても会い易し、縁なければ面を対しても見え難し」を縮めた言い方。
餓えて死ぬは一人、飲んで死ぬは千人(かつえてしぬはひとり、のんでしぬはせんにん)
餓えて死ぬ人間は少ないが、酒の飲みすぎが原因で死ぬ人間は非常に多いということ。
愚者も千慮に一得有り(ぐしゃもせんりょにいっとくあり)
知恵の足りない者の口からも、思案を重ねるうちに一つは使える案が出てくる。「智者も千慮に一失有り」と対にして用いる。 捕らえられた李左車が、韓信に策を問われ、愚か者の考えにも一つくらいは当たりがあるものだと前置きして献策した。
小姑一人は鬼千匹にむかう(こじゅうとひとりはおにせんびきにむかう)
嫁にとって、小姑一人は鬼千匹にも匹敵するほどやっかいで、扱いにくい存在であるということ。「むかう」は、匹敵するという意。
死しての千年より生きての一日(ししてのせんねんよりいきてのいちにち)
死んでからの千年より、この世での一日のほうが大事だということ。
春宵一刻値千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん)
おぼろ月に花の香りの漂う春の夜は、そのひとときが千金にも換えがたいということ。 「一刻」はほんのわずかな間、「千金」は多額の金銭のたとえ。 「値」は原詩では「直」と書き、あたいする意。
雀の千声鶴の一声(すずめのせんこえつるのひとこえ)
つまらない者がいろいろ言うよりも、すぐれた者の一声のほうが勝っているというたとえ。「鶴の一声」だけでも使われる。
千金の裘は一狐の腋に非ず(せんきんのきゅうはいっこのえきにあらず)
国を治めるには、多くの有能な人材が必要だというたとえ。 「裘」は獣の毛皮で作った衣服。皮衣。「腋」は脇の下。 千金もする皮衣は、一匹の狐のわきの毛だけでは作れないとの意から。
千金の子は市に死せず(せんきんのこはいちにしせず)
金持ちの子は、罪を犯しても金の力によって死罪を免れ、町中で処刑されるようなことにならない。また、金持ちの子は、金の力で危険を防ぐことができるので、町中で悪者に殺されるようなことはないということ。金さえあれば身を守ることができるということを皮肉った言葉。「千金」は金持ち、「市」は町の意。
千金を買う市あれど一文字を買う店なし(せんきんをかういちあれどいちもんじをかうみせなし)
文字を覚えるためには、自分で学ぶしかないというたとえ。 市場にはいろんな物が売っていて、高価な物も買うことができるが、文字だけは売っていないとの意から。
千軒あれば共過ぎ(せんげんあればともすぎ)
家が千軒もあれば、そこに住む人たちがそれぞれ商売をしたり互いに物の売り買いをしたりして、ともに生計を立てていくことができるということ。 「共過ぎ」は、人々が互いに助け合って生活していくこと。 「千軒あれば共暮らし」ともいう。
千石取れば万石羨む(せんごくとればまんごくうらやむ)
人間の欲望は次から次へと大きくなり、きりがないということ。千石取りになれば、次は万石取りを羨むということから。
千石万石も飯一杯(せんごくまんごくもめしいっぱい)
禄高がいくら増えても、日ごとの膳に載る量までは増えない。取り分の多さと暮らしの実際とは、初めから別のことである。
千畳敷に寝ても畳一枚(せんじょうじきにねてもたたみいちまい)
人一人が必要な物は限られているので、むやみに欲を出すべきではないということ。 千畳もの広さがある部屋に寝ても、人が一人寝るのに必要な畳はせいぜい一枚であるとの意から。
千日に刈った萱一日に亡ぼす(せんにちにかったかやいちにちにほろぼす)
重ねるのに費やした年月と、失うのにかかる時間とは、まるで釣り合わない。何年もの手間が、たった一度の火で消えてしまう。
千日の旱魃に一日の洪水(せんにちのかんばつにいちにちのこうずい)
千日も続く日照りと、たった一日ですべてを流してしまう洪水とは、同じくらいの被害をもたらすということ。水害の恐ろしさをいった言葉。
仙人の千年、蜉蝣の一時(せんにんのせんねん、かげろうのいっとき)
途方もなく長い生も、またたく間に尽きる生も、当人にとっては同じく一つの生涯である。 裏返して、その隔たりの大きさを言うのにも使う。
千人の諾諾は一士の諤諤に如かず(せんにんのだくだくはいっしのがくがくにしかず)
他人の言葉になんでも賛同して従う千人は、権勢に媚びずに正しいと思うことを主張する一人には及ばないということ。 「諾諾」は言われるままに「はい」と受けるだけの態度、「諤諤」は相手が誰であろうと思ったままを口にする態度をいう。
千の蔵より子は宝(せんのくらよりこはたから)
財をどれだけ積んでも、子ども一人の値打ちには届かない。あとに残って効いてくるのは、蓄えたものより育てた者のほうだ。
千万人と雖も吾往かん(せんまんにんといえどもわれゆかん)
胸に問うてやましいところが無いと分かれば、向こうがいくら大勢でも足は止まらない。 数では決まらないものがあると腹をくくった言葉。 原文はこの前に「自ら反みて縮くんば」と置いている。
千里の馬は常にあれども伯楽は常にはあらず(せんりのうまはつねにあれどもはくらくはつねにはあらず)
有能な人材はいつの世にもいるが、その能力を見出して育てる優れた指導者は少ないということのたとえ。 「千里の馬」は、一日に千里も走れるほどの優れた馬。転じて、優れた才能の人物。 「伯楽」は牛馬の良し悪しを見分ける名人のこと。転じて、人物を見抜いて、その才能を引き出し育てる優れた指導者のこと。 いつの時代にも、一日に千里を走るほどの優れた馬はいるが、その名馬の能力を引き出す伯楽は、いつもいるわけではないということから。
千里の馬も蹴躓く(せんりのうまもけつまずく)
名うての腕前を持つ者でも、ふとした拍子に足をとられる。 「千里の馬」は一日に千里を行くという名馬。その名馬さえ、道に転がる小石一つで体勢を崩すという。
千里の馬も伯楽に会わず(せんりのうまもはくらくにあわず)
一日で千里を走る脚があっても、それを見て取る目に行き当たるとは限らない。 腕を持て余したまま埋もれている当人が、我が身を嘆いて口にする。 「伯楽」は、馬の善し悪しを見抜き乗りこなす名人。
千里の野に虎を放つ(せんりののにとらをはなつ)
後々の禍のたねになるものを、手もつけずに放り出しておくたとえ。 果てしなく広がる野へ虎を解き放てば、もう捕らえようがない。「虎を野に放つ」ともいう。
千里の道も一歩から(せんりのみちもいっぽから)
大きな目標・目的を達成するためには、身近なことからこつこつと努力を積み重ねていくことが大切であるということ。 千里の道のりも踏み出した一歩から始まるとの意から。 「千里の行も足下より始まる」ともいう。
千里一跳ね(せんりひとはね)
一息に事を成し遂げて、たちまち高みへ躍り出ること。 大きな鳥はひとたび羽ばたけば千里の先まで行ってしまう。その一飛びに人の出世を重ねた言い方。
中流に船を失えば一瓢も千金(ちゅうりゅうにふねをうしなえばいっぴょうもせんきん)
つまらないものでも、場合によってはとても価値があるというたとえ。 流れの真ん中で船を失ったときには、ひょうたん一個でも浮き袋の代わりになるとの意から。
手千両(てせんりょう)
手先が器用なことや手に技術を持っていることは、千両にも匹敵する値打ちがあるということ。
虎は千里行って千里帰る(とらはせんりいってせんりかえる)
勢いが盛んで力強い行動力のたとえ。また、子を思う親の愛情深い行動力のたとえ。虎は一日に千里の道を進み、その後、再び同じ距離を戻ってくると言われることから。
虎は千里の藪に栖む(とらはせんりのやぶにすむ)
優れたものは、広々として奥深い所にいるということ。虎は千里もあるような広い藪にすんでいるということから。
茄子の花と親の意見は千に一つも無駄はない(なすびのはなとおやのいけんはせんにひとつもむだはない)
茄子は咲いた分だけ実がつく。 親が口にする戒めもそれと同じで、聞き流してよいものは一つも混じっていない。
千日の行を一度に破る(せんにちのぎょうをいちどにやぶる)
長い間苦労してきたことが、わずかな失敗によって無駄になってしまうことのたとえ。 百日間も説いてきた説法も、お坊さんのおなら一つでありがたみがなくなってしまうとの意から。
千聞は一見に如かず(せんぶんはいっけんにしかず)
人から繰り返し聞くよりも、一度でも自分の目で見たほうがよくわかるということ。 人の話を百回聞いたところで、実際に一回見ることには及ばないとの意から。
仏千人、神千人(ほとけせんにん、かみせんにん)
世の中には悪い人間もいるが、仏や神のようなよい人間もたくさんいるということ。
誉め手千人、悪口万人(ほめてせんにん、わるくちまんにん)
ほめる人が千人いれば、悪口を言う人は一万人いるということ。 世の中は褒める人よりもけなす人のほうが多いということ。 「誉め手」は「褒め手」とも書く。
惚れて通えば千里も一里(ほれてかよえばせんりもいちり)
惚れた相手に会いに行く時は、どんな遠い道のりも近く思えて苦にはならないということ。この後に「逢わずに戻ればまた千里」と続く俗謡から。
甲由田申は筆者の誤り、十点千字は継母の謀(こうゆでんしんはひっしゃのあやまり、じってんせんじはけいぼのはかりごと)
数を書く場では、一画の違いがそのまま損得を動かす。字画を軽く扱うなという教え。 甲・由・田・申は形が紛らわしく、取り違えても書き手の不注意で片づく。しかし「十」に一画を足して「千」に変えれば金高も約束も大きく狂うので、継子を害そうとする企てになぞらえられる。
値千金(あたいせんきん)
非常に高い価値のあること。
千に一つ(せんにひとつ)
非常に珍しいこと。 多くある中のたったひとつとの意から。
千三つ(せんみつ)
土地や建物の売買や貸金の仲介などを行う人。 千の内、三つくらいしか成立しないとの意から。 または、嘘ばかりつく人。嘘つき。 千の内、三つくらいしか正しいことを言わないとの意から。
千貫のかたに編笠一蓋(せんがんのかたにあみがさいっかい)
大きな元手のわりに利益が少なく、損益が釣り合わないことのたとえ。 「千貫」は銭の単位。一貫の千倍。転じて非常に高価なこと。 千貫の借金の担保が、編み笠一つということから。 「一蓋」は「ひとがい」とも読む。
仲人は草鞋千足(なこうどはわらじせんぞく)
縁談をまとめる仲人の苦労をたとえた言葉。 縁談成立のためには、千足の草鞋を履きつぶすほど、何度も双方の家を訪ねて調整を重ねなければならないとの意から。
二千石(にせんせき)
地方長官を指す言葉。 中国・漢代において、郡を治める長官(太守)の俸給が二千石であったことから。
千日の勤学より一時の名匠(せんにちのきんがくよりいちじのめいしょう)
ひとりで長く机に向かい続けるより、優れた師のそばでひとときを過ごすほうが実りは大きい。道を知る者の手引きは、それだけ重いということ。
虱の皮を千枚に剝ぐ(しらみのかわをせんまいにはぐ)
ごく小さなものまで細かく分けて、少しも無駄にすまいとする。 そこまでやるかと呆れられるほど出し惜しむ性分をいう。
老驥櫪に伏すとも志千里に在り(ろうきれきにふすともこころざしせんりにあり)
脚の速い馬は歳を重ねて厩の横木につながれても、なお遠くまで駆ける日を思っている。体が衰えたからといって、胸の内の望みまで縮むことはない。
毫釐の差は千里の謬り(ごうりのさはせんりのあやまり)
出だしのほんの食い違いが、行き着く先では埋めようのない開きになる。 毫も釐も、ごく小さな量を表す単位。
二千里の外、故人の心(にせんりのほか、こじんのこころ)
はるかな道のりを隔てた昔なじみを、月の下で胸に思い浮かべること。 白居易が中秋の名月に独り向かい、二千里の彼方にいる元稹を偲んで詠んだ句から。
目明き千人盲千人(めあきせんにんめくらせんにん)
人の見方はまちまちで、道理を心得た人がいる一方、少しも解さない人も同じほどいるということ。
蜆千より法螺貝一つ(しじみせんよりほらがいひとつ)
小さくて用をなさないものをいくつ集めても、役に立つものが一つある方がまさるということ。蜆の貝殻を千個並べても、法螺貝ひとつには及ばない意から。
唐物商いは千里一跳ね(からものあきないはせんりひとはね)
舶来の品を扱う商いは、当たれば一度に途方もない儲けが転がり込むということ。 「唐物」は中国渡りの品、「千里一跳ね」はひと跳びで千里を行く意。
