兵とは
兵
へい
言葉 | 兵 |
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読み方 | へい |
意味 | 武器。兵器。 軍隊。軍勢。 戦い。軍事。 旧軍隊の階級の中で、最下位の階級。 |
使用漢字 | 兵 |
他の読み方の語
兵(へい)を含む四字熟語
兵強馬壮(へいきょうばそう)
兵が強く軍馬の元気がよいということ。 「壮」は元気がよいという意味。
棄甲曳兵(きこうえいへい)
戦いに負け、戦意を失って逃げること。 「棄甲」は鎧を脱ぎ捨てる、「曳兵」は武器を引きずって歩くことから、敗走するという意味。
兵戈槍攘(へいかそうじょう)
戦闘が激しいさま。 兵の武器が乱れ動くという意味から。 「兵戈」は”ほこ”のことから武器という意味。 「槍攘」は乱れ動く様子。
兵荒馬乱(へいこうばらん)
戦乱のせいで、世の中がひどく荒廃している様子。 兵隊が荒れ、軍馬が入り乱れるという意味から。 「兵(へい)荒(あ)れ馬(うま)乱(みだ)る」とも読む。
兵車之会(へいしゃのかい)
武力を用いて開かれる諸侯の会合のこと。 「兵車」は戦闘に使用する車(戦車)。
富国強兵(ふこくきょうへい)
国家の経済力を強めて豊かにし、軍事力を高めること。 「富国」は国の経済力を強くすること。 「強兵」は兵力を増やして軍事力を増強すること。 元は中国の春秋戦国時代に行われた政策。 日本では、明治政府が西欧諸国の強国と渡り合うために行った政策。 「国を富まし兵を強くす」とも読む。
按甲休兵(あんこうきゅうへい)
武装を解いて、戦いや争いをやめること。 「按甲」は甲冑を外すこと。 「休兵」は兵を休ませること。 「甲(こう)を按(あん)じて兵を休む」とも読む。
兵者凶器(へいはきょうき)
武器というものは、人を殺傷する忌まわしい道具だということ。 「兵」は武器や兵器、「者」は「というものは…」という意味で、強調して提示する語。 「凶器」は人を殺傷することを目的とした道具のこと。
兵馬倥偬(へいばこうそう)
軍人の生活のことをいい、戦争をして日々をせわしなく送ること。 「兵馬」は武器と馬という意味から戦争のこと。 「倥偬」は忙しいという意味。
草木皆兵(そうもくかいへい)
ひどく怯えて恐れることのたとえ。 あまりの恐怖に気が動転して、草や木が敵の兵士に見えるという意味から。
堅甲利兵(けんこうりへい)
強大な戦力を持つ軍隊のこと。 「堅甲」は丈夫な鎧、「利兵」は鋭い武器。
驕兵必敗(きょうへいひっぱい)
敵を侮って、うぬぼれた軍隊は確実に敗北するということ。 「驕兵」は国力や数が多いことに慢心している軍隊。 「驕兵(きょうへい)は必ず敗(やぶ)る」とも読む。
緩兵之計(かんへいのけい)
敵との決戦をわざと遅らせて、時間を稼いで機会をみて攻撃をする戦法のこと。 「緩」は遅らせるという意味。
佳兵不祥(かへいふしょう)
戦争を批判する言葉で、すぐれた性能の武器は人を殺すためのものであり不吉なものであるということ。 「佳兵」はすぐれた兵ということから、すぐれた性能のある武器のたとえ。 「不祥」は不吉なこと。
窮兵黷武(きゅうへいとくぶ)
無分別に武力を使って、必要以上に戦争を起こして徳を汚すこと。 「窮兵」は戦争ばかりすること。 「黷武」はみだりに武力を使うこと。 中国の殷の湯王は七十里四方の領地しかなかったが、徳を修めていたために王者となり、晋の智伯は千里四方の領地があったが、戦争ばかりしていたために滅んだという故事から。
胸中甲兵(きょうちゅうのこうへい)
頭の中に計略があること。 または、すぐれた計略が頭の中にあること。 「胸中」は胸の中にあること。 「甲兵」は武具を纏った兵士。 胸の中に軍隊がいるという意味から。
兵(へい)を含む故事・ことわざ・慣用句
敗軍の将は兵を語らず(はいぐんのしょうはへいをかたらず)
失敗した者は、そのことについて弁解する資格がないということ。戦いに敗れた将軍は兵法について発言する資格はないとの意から。
兵強ければ則ち滅ぶ(へいつよければすなわちほろぶ)
兵力が強大だと、おごりや油断が生じ、かえって敗戦の原因になるということ。
老兵は死なず、消え去るのみ(ろうへいはしなず、きえさるのみ)
役目の終わった者は、表舞台から去るということ。敗戦後、占領指令官だったダグラス・マッカーサーが離日の際に言った言葉。
兵は詭道(へいはきどう)
戦争に勝つためには、正当な方法だけでなく、人を欺く方法も用いなければならないということ。「詭道」は正しくない方法のこと。
兵は神速を貴ぶ(へいはしんそくをたっとぶ)
戦いで軍隊を動かす時は、迅速なことがもっとも大事なことであるということ。
寇に兵を藉し、盗に糧を齎す(あだにへいをかし、とうにかてをもたらす)
敵に利益を与えるような行動、また自らの損失となるような行動をするたとえ。 「寇」は敵、「兵」は武器の意。 敵に武器を貸し与えたり、盗賊に食糧を与えたりすることから。
兵を挙げる(へいをあげる)
軍隊を編成して革命などの軍事行動を起こすこと。