情けとは
情け
なさけ
言葉 | 情け |
---|---|
読み方 | なさけ |
意味 | 他人を思いやる心。人情。哀れみ。 男女の愛情。 風流を楽しむ心。 |
例文 | 「―は人のためならず」 |
使用漢字 | 情 |
情けを含む故事・ことわざ・慣用句
悪女の深情け(あくじょのふかなさけ)
器量の悪い女性ほど愛情や嫉妬心が強いということ。「悪女」は心の悪い女の意ではなく不器量な女のこと。 また、有り難迷惑のたとえ。
仇も情けも我が身より出る(あだもなさけもわがみよりでる)
人から憎まれたり愛されたりするのは、自分の心がけや行いによるということ。
今の情けは後の仇(いまのなさけはのちのあだ)
一時の安易な同情による手助けは、かえって相手のためにならず、あとになって害になることがあるということ。
旅は道連れ、世は情け(たびはみちづれ、よはなさけ)
旅をする時は同行者がいれば心強く、同様に世の中を渡るにはお互い助け合っていくのが大切だということ。
情けが仇(なさけがあだ)
親切や同情からしたことが、かえって相手のためにならない結果となること。
情けに刃向かう刃なし(なさけにはむかうやいばなし)
情けをかけてくれた人に、誰も刃向かうことは出来ないということ。
情けは質に置かれず(なさけはしちにおかれず)
情けをかけてもらっても、気持ちだけでは何の足しにもならないということ。 情けは質に入れて換金できないので、実際の生活の役には立たないとの意から。
情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)
他人に親切にすれば、巡り巡って自分に返ってくるということ。
人の情けは世にある時(ひとのなさけはよにあるとき)
世間の人が好意を示してくれるのは、こちらの羽振りがよく栄えている間だけで、落ち目になると誰も見向きもしないということ。
武士の情け(ぶしのなさけ)
武士が自分より弱い者に与える恩恵のこと。転じて、強い者が弱い者をあわれんで思いやる気持ちのたとえ。
情けを掛ける(なさけをかける)
相手に対して哀れみの気持ちをもって、親切に対応すること。
恩の腹は切らねど情けの腹は切る(おんのはらはきらねどなさけのはらはきる)
受けた恩に報いるために死ぬ人はいないが、義理人情のためなら死ぬ人はいるということ。
情け容赦もなく(なさけようしゃもなく)
相手に対して遠慮や手加減をすることなく、物事を進める様子。
情けを知る(なさけをしる)
人情とは何かを理解していることのたとえ。