「する・為る」の意味

「する・為る」(する)の意味・読み方を解説します。
する
/為る
する
| 言葉 | する・為る |
|---|---|
| 読み方 | する |
| 意味・例文 |
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「する・為る」で使われている漢字
「する」を含む故事・ことわざ・慣用句
思案の案の字が百貫する(しあんのあんのじがひゃっかんする)
事に当たる前にひと思案しておくだけで、それが百貫の重みになる。とにかくよく考えてから動け、ということ。 「貫」は昔の銭の単位で、一文銭千枚が一貫。「思案」の二字のうち「案」の一字だけで、その百倍が付くと踏んだわけである。
枕を高くする(まくらをたかくする)
気にかかることがなく安眠することのたとえ。心配ごとが何もないさまをいう。
言を左右にする(げんをさゆうにする)
あれこれ理由をつけて、はっきり言わずにあいまいな言い方をする。
上梓する(じょうしする)
書物を刊行すること。原稿を印刷にかけ、世に送り出すこと。 古く中国では、梓(あずさ)の板を版木に選んで文字を彫った。そこから、書物を出すことを「梓に上す」といった。
足を棒にする(あしをぼうにする)
長い間歩いたり立ち続けたりして、足が棒のように固く突っ張るほど、疲れ切ること。 「足を擂り粉木にする」ともいう。
穴の貉を値段する(あなのむじなをねだんする)
手に入るかどうかも分からないものを勘定に入れて事を運ぶ、うかつさをいう言葉。 穴に潜んだままの貉を、まだ一匹も仕留めぬうちからいくらで売れると値踏みする意から。
幽明境を異にする(ゆうめいさかいをことにする)
死に別れること。 「幽」はあの世。「明」はこの世。 死んであの世とこの世の境界を越え、別々になるという意味から。 「幽明処を隔つ(ゆうめいところをへだつ)」ともいう。
湯を沸かして水にする(ゆをわかしてみずにする)
せっかくの苦労を無駄にすることのたとえ。 せっかく沸かした湯を使わずに水にしてしまうことから。 「湯を沸かして水に入る」ともいう。
猫糞する(ねこばばする)
悪事を隠したまま知らん顔をすること。 猫が糞をしたあとに足で砂をかけて隠すようすから。 「猫が糞を隠したよう」「[[猫糞*https://kokugo.jitenon.jp/word/p39481]]」「猫糞する」「猫糞を決め込む」ともいう。
ローマにいる時はローマの人がするとおりにせよ(ろーまにいるときはろーまのひとがするとおりにせよ)
土地によって風俗や習慣が違うから、自分が住む場所のそれに合わせて生活するのが処世の手段だということ。
人の牛蒡で法事する(ひとのごぼうでほうじする)
人の物を利用して自分の義理を果たすことのたとえ。 他人が持ってきた牛蒡を使って精進料理を作り、法事のもてなしをすることから。
広い世間を狭くする(ひろいせけんをせまくする)
恥ずかしい行いなどのために、肩身を狭くしてしまうということ。
悪貨は良貨を駆逐する(あっかはりょうかをくちくする)
質の異なる貨幣が同一の価値を持って流通している場合、良質の貨幣は貯蔵・溶解などで市場から姿を消し、悪貨のみが流通するようになるという「グレシャムの法則」のこと。グレシャムは16世紀のイギリスの財政家。
棚卸しをする(たなおろしをする)
人の欠点などを一つ一つ数え上げて批判すること。 「棚卸し」は、決算などのため、商品や原材料などの数量を確かめて評価すること。
人の痛いのは三年でも辛抱する(ひとのいたいのはさんねんでもしんぼうする)
他人の苦痛は自分とは無関係だから平気であるということ。
身を粉にする(みをこにする)
労力を惜しまず、一生懸命に働くようす。
後の喧嘩、先でする(あとのけんか、さきでする)
あとからもめ事が起こらないように、事前によく話し合いをしておくべきだということ。 あとで喧嘩をすることがないように、先に喧嘩しておけとの意から。
鵜の真似をする烏(うのまねをするからす)
自分の能力をわきまえず、人の真似をして失敗することのたとえ。 「鵜」は、水鳥の名。 水に潜って巧みに魚を捕る鵜の真似をして、烏が水に潜っても溺れるばかりであるとの意から。 「鵜の真似をする烏水に溺れる」「鵜の真似をする烏水を呑む」「烏が鵜の真似」ともいう。
人口に膾炙する(じんこうにかいしゃする)
よい詩や文句が、あちこちで口ずさまれるほど行き渡る。 誰もが知っていて、折にふれ話に上るようになる。
臭い物に蓋をする(くさいものにふたをする)
表に出れば具合の悪いことを、始末をつけないまま覆い隠して当座をやり過ごす。中身は残ったままなので、いずれまた漂い出す。
釣りする馬鹿に見る阿呆(つりするばかにみるあほう)
魚釣りをする人間も、それを見ている人間も、どちらも無駄な時間を過ごしている、と釣り好きをあざけった言葉。
一世を風靡する(いっせいをふうびする)
その時代の人々を、一つの傾向に従わせること。また、その時代に大きな影響を与えること。
金請けするとも人請けするな(かねうけするともひとうけするな)
借金の保証人になっても、身元保証人にはなるなということ。人の保証人になると厄介なことが多いことをいう。
間然するところなし(かんぜんするところなし)
非難すべき欠点がまったくないこと。 「間然」は、非難・批判すること。
堪忍の忍の字が百貫する(かんにんのにんのじがひゃっかんする)
怒りを耐え忍ぶ事は、大きな価値があるということ。 じっと耐え忍ぶ「忍」の字には銭百貫の値打ちがあるとの意から。
海中より盃中に溺死する者多し(かいちゅうよりはいちゅうにできしするものおおし)
海で溺れて死ぬ人より酒の飲みすぎで死ぬ人の方が多いということ。
心を鬼にする(こころをおににする)
相手のためにわざと厳しい態度をとること。
辛抱する木に金がなる(しんぼうするきにかねがなる)
辛抱強くこつこつ努めれば、いつか成功して財産もできるというたとえ。「木」は「気」にかけて言ったもの。
寵愛昂じて尼にする(ちょうあいこうじてあまにする)
かわいがるのも度が過ぎると、かえって本人のためにならないというたとえ。 親が娘をかわいがるあまり、いつまでも嫁にやらずついには尼にしてしまうことから。 「尼になす」は「尼にする」ともいう。
手でする事を足でする(てですることをあしでする)
正しい方法を用いずに、誤ったやり方をするたとえ。
手を出して火傷する(てをだしてやけどする)
余計な手出しをして、ひどい目に遭うこと。
ならぬ堪忍、するが堪忍(ならぬかんにん、するがかんにん)
腹に据えかねる相手をやり過ごせて、はじめて一人前とされる。抑えの利く程度のことを抑えても、数のうちには入らない。 「成る堪忍は誰もする」と言い添えることがある。
盗みする子は憎からで縄掛くる人が恨めしい(ぬすみするこはにくからでなわかくるひとがうらめしい)
悪事を働いたのは我が子なのに、腹が立つのは取り押さえた側のほうへ向く。 情に引かれると、筋の通し方まで裏返る。
人の噂を言うは鴨の味がする(ひとのうわさをいうはかものあじがする)
他人をこき下ろしている間の、後ろめたくも癖になる心地よさ。 陰口ほどやめにくいものはないと、身も蓋もなく認めた形。
山の芋を蒲焼にする(やまのいもをかばやきにする)
あまりにも早計な行為のたとえ。 [[蕪は鶉となり、山芋は鰻となる*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/4562.php]](起こるはずのないことが時には起こることのたとえ)という言葉でたとえに用いられている山芋がまだ鰻にもなっていないのに蒲焼にしようとすることから。
辺幅を修飾する(へんぷくをしゅうしょくする)
外見を飾り立てること。見栄を張ること。 「辺幅」は布地のへりのこと。転じて、うわべや外見のこと。 「辺幅を修飾する」ともいう。
合言葉にする(あいことばにする)
仲間うちで、自分たちの目標や主張を表した言葉を決めて掲げる。
大概にする(たいがいにする)
ほどほどにする。ある程度でやめておく。「大概にしろ」の形で使われることが多い。
出しにする(だしにする)
自分の利益のために、他のものを利用する。出しにする。 「出しにする」ともいう。
立ち往生する(たちおうじょうする)
途中で行き詰まり、進むことも引き返すこともできなくなること。 「立ち往生」は、弁慶(べんけい)が立ったまま死んだとされる「弁慶の立ち往生」に由来する語。
多とする(たとする)
高く評価する。価値が高いものと認める。
棚上げにする(たなあげにする)
問題の解決や処理を先延ばしにすること。
足蹴にする(あしげにする)
人に対してぞんざいな扱いをしたり、ひどい仕打ちを与えたりする。
為にする(ためにする)
別の目的のために、下心をもって事を行うこと。 多くは、自己の利益を重視しようとする行為についていう。
駄目押しをする(だめおしをする)
間違いないとわかっていることを、念のためにもう一度確認すること。 囲碁で、どちらの陣地にもならない領域を「駄目」という。 陣地にならない(勝敗に関係ない)駄目に石を置いて自分の地(陣地)を再確認することから。 「駄目押しをする」ともいう。
足踏みをする(あしぶみをする)
物事が進展せずに、同じ状態にとどまっているようす。
力にする(ちからにする)
頼りにする。拠り所にする。
茶にする(ちゃにする)
ばかにしたりはぐらかしたりして、まじめに取り合わない。
後押しをする(あとおしをする)
物事が順調に進むように、わきから援助すること。
案に相違する(あんにそういする)
前もって考えていたこととは違うということ。予想がはずれる。 「案に違う」ともいう。
いいようにする(いいようにする)
自分の思い通りに事を運ぶこと。
家を外にする(いえをそとにする)
事情があって外出していること。また、自分の家に帰らず、外泊すること。
息切れがする(いきぎれがする)
呼吸が苦しくなること。また、物事を長く続けられなくなること。 「息切れがする」ともいう。
意気投合する(いきとうごうする)
互いの気持ちがぴったりと一致すること。
綱渡りをする(つなわたりをする)
少しの失敗で全てが駄目になるような危険な物事に挑むこと。
息抜きをする(いきぬきをする)
緊張を緩めて一休みすること。 「息抜きをする」ともいう。
罪なことをする(つみなことをする)
相手に対して、思いやりのない酷いことをすること。
意を強くする(いをつよくする)
他人の支持を得て、自信を深めること。他人の賛同を心強く思うこと。
鵜呑みにする(うのみにする)
物事の真偽をよく確認せず、そのまま受け入れること。 鵜が魚を噛まずに丸呑みすることから。
手にする(てにする)
自分の手で実際に持つこと。または、自分の所有とすること。
玩具にする(おもちゃにする)
相手を見くびってもてあそぶ。慰みものにする。
表看板にする(おもてかんばんにする)
世の中に何かを示すための表面上の名目にすること。 「表看板」は、劇場の正面に、上演内容や出演者などを記して掲げる看板のこと。
二の次にする(にのつぎにする)
ある物事をそれほど重要ではないと判断して、後回しにすること。 「二の次」は、二番目の意。
終わりを全うする(おわりをまっとうする)
物事を最後まできちんとやり遂げること。 また、すべきことを成し遂げて恥ずかしくない一生を終えること。
隠れ蓑にする(かくれみのにする)
正体や目的を見破られないために、代わりの何かを用いること。 「隠れ蓑」は、鬼や天狗が持つとされる蓑(衣服の上から着る雨具)で、それを身につけると姿を隠すことができることから。
舵取りをする(かじとりをする)
物事がうまく進むように全体をまとめて導くこと。 船が正しい方向に進むように、舵を操るということから。
肩入れする(かたいれする)
ある人や物を特別に援助したり贔屓したりすること。 物を担ぐのを助けるとの意から。 「肩を入れる」ともいう。
肩叩きをする(かたたたきをする)
相手の肩を軽くたたきながら頼みごとをすること。 特に、上役が部下に退職を勧めるときに用いられる。
根回しをする(ねまわしをする)
ものごとをうまく運ぶため、事前に関係者からの了解を得ておくこと。
馬鹿にする(ばかにする)
相手を見下したり、軽視したりすること。
旗印にする(はたじるしにする)
集団で行動する時の目標にすること。 「旗印」は昔の戦場で紋所などを染めて部隊の目印にした旗。
看板にする(かんばんにする)
人目をひくために、あるものを宣伝の文句や表向きの名目として掲げて活動を行うこと。 また、飲食店などがその日の営業活動を終わりにすること。 閉店の際に看板をしまうことから。
亡き者にする(なきものにする)
この世から消してしまうこと。殺すこと。 「亡き」は「無き」とも書く。
気にする(きにする)
心にとめて心配すること。
義理立てをする(ぎりだてをする)
受けた恩に対して、適切な見返りを与えること。
口にする(くちにする)
口にだして言うこと。 また、飲んだり食べたりすること。
口添えをする(くちぞえをする)
依頼や交渉などがうまくいくように、脇から言葉を添えてとりなすこと。 「口添えをする」ともいう。
首にする(くびにする)
一方的に解雇すること。
首を長くする(くびをながくする)
あることが実現するのを待ち望むさま。
浮き彫りにする(うきぼりにする)
物事の本質を明らかにし、はっきりと示すこと。
肉付けをする(にくづけをする)
全体の構成がある程度出来上がってから、細かなところに手を加えて、より内容を充実させること。
大きな顔をする(おおきなかおをする)
偉そうな顔つき。また、平然とした顔つき。
鼻の下を長くする(はなのしたをながくする)
男が女に見とれて、それと分かる顔つきになること。 同じような言い方に「鼻毛を伸ばす」がある。性質としていうときは「鼻の下が長い」。 「鼻の下を伸ばす」ともいう。
鼻を高くする(はなをたかくする)
評価や名声が高くなるような良い結果を出して、得意になること。
腹拵えをする(はらごしらえをする)
仕事などに取り組む前に、食事をして腹を満たしておくこと。 「腹拵えをする」ともいう。
攻守所を異にする(こうしゅところをことにする)
攻め手と守り手の立場が逆転すること。互いの立場が逆転すること。
声を大にする(こえをだいにする)
大きな声で言うこと。また、自分の考えや気持ちなどを強く主張すること。
虚仮にする(こけにする)
人を見下して馬鹿にした態度をとること。 「虚仮」は愚かなこと。また、そのような人のこと。
甑に坐するが如し(こしきにざするがごとし)
じっとしていても汗の噴き出すような、真夏のひどい暑さのたとえ。米を蒸す器の中に据えられ、下からあぶられているようだ、という意。
梃子入れをする(てこいれをする)
衰えているものに手を加えて改善すること。 または、下落している相場を人為的に操作して引き上げること。 「梃子入れ」は「梃入れ」とも書く。
踏み台にする(ふみだいにする)
目的のために一時的に利用すること。
骨惜しみをする(ほねおしみをする)
苦労することを嫌がって、やるべきことをやらないこと。
耳にする(みみにする)
聞くつもりのない噂や情報などを偶然聞くこと。
胸焼けがする(むねやけがする)
食べ過ぎたり飲み過ぎたりして、みぞおち周辺に焼けるような不快感を覚えること。 「胸焼けがする」ともいう。
目頭を熱くする(めがしらをあつくする)
あることに感動して、涙が溢れ出しそうになること。 「目頭を熱くする」ともいう。
目にする(めにする)
見ること。特に、たまたま見ること。
目の敵にする(めのかたきにする)
許せない相手として、見るたびに強い不快感を抱くこと。 なにかにつけて敵視すること。
目を三角にする(めをさんかくにする)
怒って、目尻の吊り上がったこわい目付きをすること。
目を丸くする(めをまるくする)
ある出来事に驚いて、目をおおきく見開くこと。
面目を一新する(めんぼくをいっしんする)
今までの様子を改めること。
尻拭いをする(しりぬぐいをする)
他人の失敗や不始末などの後始末をすること。 「尻を拭う」ともいう。
尻押しをする(しりおしをする)
後ろから手助けすること。または、ある行動をするように仕向けること。けしかけること。 「尻押しをする」ともいう。
辞を低くする(じをひくくする)
敬意をもって丁寧な言葉で話すこと。
する事なす事(することなすこと)
その人の行いの全て。
世間を狭くする(せけんをせまくする)
問題を起こして人付き合いの範囲を狭くすること。
背にする(せにする)
そのものに背中を向けること。 または、背中に担ぐこと。背負う。
総嘗めにする(そうなめにする)
複数回行う勝負などで全て勝つこと。 または、賞などを全て獲得すること。 また、災害などで、ある範囲全てに被害が及ぶこと。
袖にする(そでにする)
それまで親しくしていた人を冷たくあしらうこと。
根絶やしにする(ねだやしにする)
ものごとの根本から取り除くこと。
装いを新たにする(よそおいをあらたにする)
今までの印象を変えるため、外観などを新しくすること。
仲立ちするより逆立ちせよ(なかだちするよりさかだちせよ)
他人の間に立って仲介をすることは非常に気苦労が多く、時には骨が折れる作業であるため、むしろ逆立ちでもしていた方が楽だということ。
仲のよいで喧嘩する(なかのよいでけんかする)
仲が良ければ良いほど、互いに遠慮や我慢がなくなり、かえって喧嘩に発展することが多いということ。 親しい間柄であるがゆえに、意見や感情を率直に出し合い、衝突が生じやすくなることを表す言葉。
長居する鷺蟇目に遭う(ながいするさぎひきめにあう)
長く同じ場所に留まっている鷺は、目立つために人間に狙われ、蟇目の矢(矢の一種である鏑矢)で射られる。 長居は慎むべきであるという戒め。 「長居する鷺汁になる」ともいう。
身を挺する(みをていする)
危険や困難を顧みず、自らの身を投げ出して物事にあたること。また、率先して困難な事に取り組むこと。
馬鹿の真似する利口者、利口の真似する馬鹿者(ばかのまねするりこうもの、りこうのまねするばかもの)
真に賢い者は知恵を誇示することはないが、愚かな者ほど利口ぶって自分を賢く見せようとするものであるということ。
梯子をする(はしごをする)
一軒で終わらず、次々と店を変えて酒を飲み歩くこと。転じて、映画や行事など同種の事柄を次々に場所を変えて楽しむこともいう。
ピン撥ねする(ぴんはねする)
他人に渡すべき金品や取り分から、仲介の立場を利用して一部を不当に差し引いて自分の利益にすること。または、代金や給料を支払う際に、適当な名目をつけてその一部を勝手にかすめ取ること。 「ピンを撥(は)ねる」「ピン撥ねする」「ピン撥ねをする」などともいう。
目の当たりにする(まのあたりにする)
物事をその場で直接見る。事態や惨状などを自分の目で確かめる。
夜を徹する(よをてっする)
夜通し眠らずに、何かをし続けること。夜が明けるまで一睡もせずに事に当たるさま。 「徹する」は貫き通す、端から端まで及ぶ意で、夜の初めから終わりまで通しきる様子から生まれた言い回し。
物にする(ものにする)
習い覚えて自分の力とすること。ねらった相手や品をまんまと引き寄せる意でも使う。
懐にする(ふところにする)
ふところに入れて持ち歩くこと。手に入れて我が物とする意にも使う。
目を皿にする(めをさらにする)
見落とすまいとして、まん丸に見開いた目であたりを探ること。
余所にする(よそにする)
本来かまうべき事柄を脇へ押しやり、手を掛けずにおくこと。
反故にする(ほごにする)
一度交わした取り決めを、片方の都合だけで打ち捨ててしまうこと。「反故」は、書きそこなって用のなくなった紙。
無にする(むにする)
相手の厚意や人の骨折りを、少しも生かさずに済ませること。
労を多とする(ろうをたとする)
相手が払った骨折りを値打ちのあるものと認め、礼を述べること。「多とする」は、十分であるとして認める意。
不問に付する(ふもんにふする)
責めを負わせられる事柄でありながら、あえて表沙汰にせずに片づける。
書を校するは塵を掃うが如し(しょをこうするはちりをはらうがごとし)
書き写した文の誤りを正す仕事は、はらうそばから降りかかる埃を相手にするようなもので、どこまで手を入れても取りこぼしは残るということ。
機が熟する(きがじゅくする)
青い実が甘くなるのと同じで、あたりの具合がひとりでに揃い、あとは手を出すだけという段に至る。せかしたところで前倒しにはならず、その頃合いを迎えて初めて事が起こせる。
肩で息をする(かたでいきをする)
上体ごと大きく揺すらないと空気が入ってこないほど、こたえている様子。 坂を登り切った直後や、病んで弱ったときのあえぎようをさす。
経験は馬鹿をも賢くする(けいけんはばかをもかしこくする)
物覚えの鈍い者でも、身をもって通った回数だけは判断が確かになる。 書物より、痛い目のほうがよほど人を作るという言い方。
新紀元を画する(しんきげんをかくする)
そこを境に前と後とがはっきり分かれるほどの節目をつくる。 一つの出来事が、以後の道筋をそっくり書き換える。
苦言を呈する(くげんをていする)
相手が快く思わないと分かったうえで、直したほうがよい点をはっきり口に出すこと。 角が立つのを引き受けてまで告げるところに、その言葉の重みがある。
橋渡しをする(はしわたしをする)
行き来の無かった者どうしが向き合えるよう、第三者が手引きをすること。 争いを収める場合に限らず、新しい縁をつなぐときにも使う。
回れ右をする(まわれみぎをする)
体を真後ろへ向け直して、進んできたほうへ足を戻すこと。号令一つで体の向きが入れ替わる動作からきた形で、行くつもりだった先を目前にして取りやめる場合にも用いる。
没にする(ぼつにする)
持ち込まれた文章や案を、載せないと決めて外すこと。選ぶ側が下す扱いで、書き手には理由が示されないまま終わることも多い。
頬被りをする(ほおかぶりをする)
自分に不利な話が出たとたん、耳に入らなかった素振りで黙り込むこと。責めが向かってくる間だけ顔を伏せて、過ぎるのを待つやり方をいう。
老驥櫪に伏するも志は千里にあり(ろうきれきにふするもこころざしはせんりにあり)
脚の速い馬は歳を重ねて厩の横木につながれても、なお遠くまで駆ける日を思っている。体が衰えたからといって、胸の内の望みまで縮むことはない。
馬から落ちて落馬する(うまからおちてらくばする)
同じ中身を二度言い重ねてしまう言い方を、笑って指すことば。 落馬とは馬から落ちることだから、前半と後半で同じことを述べている。
目を細くする(めをほそくする)
まぶたを細く開くこと。また、いとおしさやうれしさが顔ににじむこと。
骨抜きにする(ほねぬきにする)
魚や鳥の骨を取り去る。 転じて、計画や意見から芯になる部分を抜き取り、力のないものにしてしまうこと。また、人から気概を失わせること。
誉める人には油断するな(ほめるひとにはゆだんするな)
度を越して持ち上げてくる者ほど、その言葉を鵜呑みにせず身構えておきたい。 褒め言葉の裏には、何かしらの思惑が潜んでいるものだから。
筆硯を新たにする(ひっけんをあらたにする)
立てた構想をいったん捨てて、はじめから書き直すこと。 「筆硯」は筆とすずり。ここでは物を書く仕事全体を指す。「筆研」とも書く。
騏驥の跼躅するは駑馬の安歩に如かず(ききのきょくちょくするはどばのあんぽにしかず)
すぐれた才を持つ者でも足踏みをしているだけなら、力の劣る者が着実に歩を進めるのに追い越されるということ。 騏驥は千里を駆けるという名馬、駑馬は歩みの遅い馬で、名馬がその場で足踏みするより鈍い馬が休まず歩くほうが遠くへ行き着くとの意から。
諒とする(りょうとする)
相手の言い分やふるまいを、無理もないこととして認めること。 事情をくんだうえで、それでよしとする意で使う。
富貴も淫する能わず、貧賤も移す能わず(ふうきもいんするあたわず、ひんせんもうつすあたわず)
豊かさに溺れず、乏しさにも折れない人のこと。 財と位を得ても身を持ち崩さず、食うにも困る境遇に落ちても信じるところを曲げない。このあとに「威武も屈する能わず(力ずくでも従わせられない)。これを大丈夫と謂う」と続く。
子にすることを親にせよ(こにすることをおやにせよ)
子をいたわるときの心を、そのまま親へも向けよ。人の情は下へばかり流れて、上へはなかなか返ってこない。 血のつながらない親との間柄でよく使う。
