する・為るとは
する
/為る
する
言葉 | する・為る |
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読み方 | する |
意味 | 物事を行うこと。 役職に就いたり、その役割を果たしたりすること。勤める。 その状態や性質にならせる。 目や鼻などの感覚器官で感じること。 相応しい価値があること。 時間が過ぎる。 複数のものの中から決めること。選ぶ。 そのものとして扱うこと。見なす。 もう少しでその状態になることを表す言葉。 少し謙遜する気持ちを表す言葉。 名詞や形容詞などの後に付けてその言葉を動詞として表す言葉。 |
使用漢字 | 為 |
するを含む故事・ことわざ・慣用句
思案の案の字が百貫する(しあんのあんのじがひゃっかんする)
何事もよく考えてから行うことが大切であるというたとえ。 「百貫」は銭一貫の百倍。非常に価値があるもののたとえ。
言を左右にする(げんをさゆうにする)
あれこれ理由をつけて、はっきり言わずにあいまいな言い方をする。
上梓する(じょうしする)
書物を出版すること。昔、木版印刷の版木に梓(あずさ)の木を使ったことから。
足を棒にする(あしをぼうにする)
長い間歩いたり立ち続けたりして、足が棒にように固く突っ張るほど、疲れ切ること。
穴の貉を値段する(あなのむじなをねだんする)
あてにならない事をあてにする愚かさをいうことば。 捕まえる前から穴の中の貉の値段を考えることから。
幽明境を異にする(ゆうめいさかいをことにする)
死に別れること。 「幽」はあの世。「明」はこの世。 死んであの世とこの世の境界を越え、別々になるという意味から。 「幽明処を隔つ(ゆうめいところをへだつ)」ともいう。
湯を沸かして水にする(ゆをわかしてみずにする)
せっかくの苦労を無駄にすることのたとえ。 せっかく沸かした湯を使わずに水にしてしまうことから。 「湯を沸かして水に入る」ともいう。
ローマにいる時はローマの人がするとおりにせよ(ろーまにいるときはろーまのひとがするとおりにせよ)
土地によって風俗や習慣が違うから、自分が住む場所のそれに合わせて生活するのが処世の手段だということ。
人の牛蒡で法事する(ひとのごぼうでほうじする)
人の物を利用して自分の義理を果たすことのたとえ。 他人が持ってきた牛蒡を使って精進料理を作り、法事のもてなしをすることから。
広い世間を狭くする(ひろいせけんをせまくする)
恥ずかしい行いなどのために、肩身を狭くしてしまうということ。
悪貨は良貨を駆逐する(あっかはりょうかをくちくする)
質の異なる貨幣が同一の価値を持って流通している場合、良質の貨幣は貯蔵・溶解などで市場から姿を消し、悪貨のみが流通するようになるという「グレシャムの法則」のこと。グレシャムは16世紀のイギリスの財政家。
棚卸しをする(たなおろしをする)
人の欠点などを一つ一つ数え上げて批判すること。 「棚卸し」は、決算などのため、商品や原材料などの数量を確かめて評価すること。
人の痛いのは三年でも辛抱する(ひとのいたいのはさんねんでもしんぼうする)
他人の苦痛は自分とは無関係だから平気であるということ。
身を粉にする(みをこにする)
労力を惜しまず、一生懸命に働くようす。
後の喧嘩、先でする(あとのけんか、さきでする)
あとからもめ事が起こらないように、事前によく話し合いをしておくべきだということ。 あとで喧嘩をすることがないように、先に喧嘩しておけとの意から。
鵜の真似をする烏(うのまねをするからす)
自分の能力をわきまえず、人の真似をして失敗することのたとえ。 「鵜」は、水鳥の名。 水に潜って巧みに魚を捕る鵜の真似をして、烏が水に潜っても溺れるばかりであるとの意から。 「鵜の真似をする烏水に溺れる」「鵜の真似をする烏水を呑む」「烏が鵜の真似」ともいう。
人口に膾炙する(じんこうにかいしゃする)
多くの人々に知れ渡って、もてはやされること。「膾」はなます、「炙」はあぶった肉のことで、この二つは多くの人の口に喜ばれることから。
臭い物に蓋をする(くさいものにふたをする)
人に知られて困る悪事や醜聞などを、一時しのぎで隠そうとするたとえ。容器に蓋をして悪臭が漏れないようにする意から。
釣りする馬鹿に見る阿呆(つりするばかにみるあほう)
魚釣りをする人間も、それを見ている人間も、どちらも無駄な時間を過ごしている、と釣り好きをあざけった言葉。
一世を風靡する(いっせいをふうびする)
その時代の人々を、一つの傾向に従わせること。また、その時代に大きな影響を与えること。
金請けするとも人請けするな(かねうけするともひとうけするな)
借金の保証人になっても、身元保証人にはなるなということ。人の保証人になると厄介なことが多いことをいう。
間然するところなし(かんぜんするところなし)
非難すべき欠点がまったくないこと。 「間然」は、非難・批判すること。
堪忍の忍の字が百貫する(かんにんのにんのじがひゃっかんする)
怒りを耐え忍ぶ事は、大きな価値があるということ。 じっと耐え忍ぶ「忍」の字には銭百貫の値打ちがあるとの意から。
海中より盃中に溺死する者多し(かいちゅうよりはいちゅうにできしするものおおし)
海で溺れて死ぬ人より酒の飲みすぎで死ぬ人の方が多いということ。
心を鬼にする(こころをおににする)
相手のためにわざと厳しい態度をとること。
辛抱する木に金がなる(しんぼうするきにかねがなる)
辛抱強くこつこつ努めれば、いつか成功して財産もできるというたとえ。「木」は「気」にかけて言ったもの。
寵愛昂じて尼にする(ちょうあいこうじてあまにする)
かわいがるのも度が過ぎると、かえって本人のためにならないというたとえ。 親が娘をかわいがるあまり、いつまでも嫁にやらずついには尼にしてしまうことから。 「尼になす」は「尼にする」ともいう。
手でする事を足でする(てですることをあしでする)
正しい方法を用いずに、誤ったやり方をするたとえ。
手を出して火傷する(てをだしてやけどする)
余計な手出しをして、ひどい目に遭うこと。
ならぬ堪忍、するが堪忍(ならぬかんにん、するがかんにん)
これ以上は我慢できないというところを耐え抜くのが、真の忍耐だということ。
盗みする子は憎からで縄掛くる人が恨めしい(ぬすみするこはにくからでなわかくるひとがうらめしい)
盗みをした我が子を憎まず、その子を捕まえて縄を掛けた相手を恨むという、親の身びいきのたとえ。
山の芋を蒲焼にする(やまのいもをかばやきにする)
あまりにも早計な行為のたとえ。 [[蕪は鶉となり、山芋は鰻となる*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/4562.php]](起こるはずのないことが時には起こることのたとえ)という言葉でたとえとして用いられている山芋がまだ鰻にもなっていないのに蒲焼にしようとすることから。
辺幅を修飾する(へんぷくをしゅうしょくする)
外見を飾り立てること。見栄を張ること。 「辺幅」は布地のへりのこと。転じて、うわべや外見のこと。 「辺幅を装飾する」ともいう。
合言葉にする(あいことばにする)
仲間うちで、自分たちの目標や主張を表した言葉を決めて掲げる。 「大会優勝を合言葉にして練習に取り組む」
大概にする(たいがいにする)
ほどほどにする。ある程度でやめておく。「大概にしろ」の形で使われることが多い。
出しにする(だしにする)
自分の利益のために、他のものを利用する。出しに使う。
立ち往生する(たちおうじょうする)
途中で行き詰まり、進むことも引き返すこともできなくなること。 「立ち往生」は、弁慶(べんけい)が立ったまま死んだとされる「弁慶の立ち往生」に由来する語。
多とする(たとする)
高く評価する。価値が高いものと認める。
棚上げにする(たなあげにする)
問題の解決や処理を先延ばしにすること。
足蹴にする(あしげにする)
人に対してぞんざいな扱いをしたり、ひどい仕打ちを与えたりする。
為にする(ためにする)
別の目的のために、下心をもって事を行うこと。 多くは、自己の利益を重視しようとする行為についていう。
駄目押しをする(だめおしをする)
間違いないとわかっていることを、念のためにもう一度確認すること。 囲碁で、どちらの陣地にもならない領域を「駄目」という。 陣地にならない(勝敗に関係ない)駄目に石を置いて自分の地(陣地)を再確認することから。 「駄目押しをする」ともいう。
足踏みをする(あしぶみをする)
物事が進展せずに、同じ状態にとどまっているようす。
足を擂り粉木にする(あしをすりこぎにする)
長い間歩いたり立ち続けたりして、足が棒にように固く突っ張るほど、疲れ切ること。 「擂り粉木」は、すり鉢でものをすり潰すときに用いる棒。
力にする(ちからにする)
頼りにする。拠り所にする。
茶にする(ちゃにする)
ばかにしたりはぐらかしたりして、まじめに取り合わない。
後押しをする(あとおしをする)
物事が順調に進むように、わきから援助すること。
案に相違する(あんにそういする)
前もって考えていたこととは違うということ。予想がはずれる。 「案に違う」ともいう。
いいようにする(いいようにする)
自分の思い通りに事を運ぶこと。
家を外にする(いえをそとにする)
事情があって外出していること。また、自分の家に帰らず、外泊すること。
息切れがする(いきぎれがする)
呼吸が苦しくなること。また、物事を長く続けられなくなること。
意気投合する(いきとうごうする)
互いの気持ちがぴったりと一致すること。
綱渡りをする(つなわたりをする)
少しの失敗で全てが駄目になるような危険な物事に挑むこと。
息抜きをする(いきぬきをする)
緊張を緩めて一休みすること。 「息抜きをする」ともいう。
罪なことをする(つみなことをする)
相手に対して、思いやりのない酷いことをすること。
意を強くする(いをつよくする)
他人の支持を得て、自信を深めること。他人の賛同を心強く思うこと。
鵜呑みにする(うのみにする)
物事の真偽をよく確認せず、そのまま受け入れること。 鵜が魚を噛まずに丸呑みすることから。
手にする(てにする)
自分の手で実際に持つこと。または、自分の所有とすること。
玩具にする(おもちゃにする)
相手を見くびってもてあぞぶ。慰みものにする。
表看板にする(おもてかんばんにする)
世の中に何かを示すための表面上の名目にすること。 「表看板」は、劇場の正面に、上演内容や出演者などを記して掲げる看板のこと。
二の次にする(にのつぎにする)
ある物事をそれほど重要ではないと判断して、後回しにすること。 「二の次」は、二番目の意。
終わりを全うする(おわりをまっとうする)
物事を最後まできちんとやり遂げること。 また、すべきことを成し遂げて恥ずかしくない一生を終えること。
隠れ蓑にする(かくれみのにする)
正体や目的を見破られないために、代わりの何かを用いること。 「隠れ蓑」は、鬼や天狗が持つとされる蓑(衣服の上から着る雨具)で、それを身につけると姿を隠すことができることから。
舵取りをする(かじとりをする)
物事がうまく進むように全体をまとめて導くこと。 船が正しい方向に進むように、舵を操るということから。
肩入れする(かたいれする)
ある人や物を特別に援助したり贔屓したりすること。 物を担ぐのを助けるとの意から。
肩叩きをする(かたたたきをする)
相手の肩を軽くたたきながら頼みごとをすること。 特に、上役が部下に退職を勧めるときに用いられる。
根回しをする(ねまわしをする)
ものごとをうまく運ぶため、事前に関係者からの了解を得ておくこと。
馬鹿にする(ばかにする)
相手を見下したり、軽視したりすること。
旗印にする(はたじるしにする)
集団で行動する時の目標にすること。 「旗印」は昔の戦場で紋所などを染めて部隊の目印にした旗。
看板にする(かんばんにする)
人目をひくために、あるものを宣伝の文句や表向きの名目として掲げて活動を行うこと。 また、飲食店などがその日の営業活動を終わりにすること。 閉店の際に看板をしまうことから。
亡き者にする(なきものにする)
この世から消してしまうこと。殺すこと。 「亡き」は「無き」とも書く。
気にする(きにする)
心にとめて心配すること。
義理立てをする(ぎりだてをする)
受けた恩に対して、適切な見返りを与えること。
口添えをする(くちぞえをする)
依頼や交渉などがうまくいくように、脇から言葉を添えてとりなすこと。
口にする(くちにする)
口にだして言うこと。 また、飲んだり食べたりすること。
首にする(くびにする)
一方的に解雇すること。
首を長くする(くびをながくする)
あることが実現するのを待ち望むさま。
浮き彫りにする(うきぼりにする)
物事の本質を明らかにし、はっきりと示すこと。
肉付けをする(にくづけをする)
全体の構成がある程度出来上がってから、細かなところに手を加えて、より内容を充実させること。
大きな顔をする(おおきなかおをする)
偉そうな顔つき。また、平然とした顔つき。
鼻の下を長くする(はなのしたをながくする)
女性の色香に惑わされて甘い態度をとること。
鼻を高くする(はなをたかくする)
評価や名声が高くなるような良い結果を出して、得意になること。
腹拵えをする(はらごしらえをする)
仕事などに取り組む前に、食事をして腹を満たしておくこと。 「腹拵えをする」ともいう。
攻守所を異にする(こうしゅところをことにする)
攻め手と守り手の立場が逆転すること。互いの立場が逆転すること。
声を大にする(こえをだいにする)
大きな声で言うこと。また、自分の考えや気持ちなどを強く主張すること。
虚仮にする(こけにする)
人を見下して馬鹿にした態度をとること。 「虚仮」は愚かなこと。また、そのような人のこと。
梃子入れをする(てこいれをする)
衰えているものに手を加えて改善すること。 または、下落している相場を人為的に操作して引き上げること。 「梃子入れ」は「梃入れ」とも書く。
踏み台にする(ふみだいにする)
目的のために一時的に利用すること。
耳にする(みみにする)
聞くつもりのない噂や情報などを偶然聞くこと。
胸焼けがする(むねやけがする)
食べ過ぎたり飲み過ぎたりして、みぞおち周辺に焼けるような不快感を覚えること。 「胸焼けがする」ともいう。
目頭を熱くする(めがしらをあつくする)
あることに感動して、涙が溢れ出しそうになること。 「目頭を熱くする」ともいう。
目にする(めにする)
見ること。特に、たまたま見ること。
目の敵にする(めのかたきにする)
許せない相手として、見るたびに強い不快感を抱くこと。 なにかにつけて敵視すること。
目を三角にする(めをさんかくにする)
怒って、目尻の吊り上がったこわい目付きをすること。
目を丸くする(めをまるくする)
ある出来事に驚いて、目をおおきく見開くこと。
面目を一新する(めんぼくをいっしんする)
今までの様子を改めること。
尻拭いをする(しりぬぐいをする)
他人の失敗や不始末などの後始末をすること。 「尻を拭う」ともいう。
尻押しをする(しりおしをする)
後ろから手助けすること。または、ある行動をするように仕向けること。けしかけること。 「尻押しをする」ともいう。
辞を低くする(じをひくくする)
敬意をもって丁寧な言葉で話すこと。
する事なす事(することなすこと)
その人の行いの全て。
世間を狭くする(せけんをせまくする)
問題を起こして人付き合いの範囲を狭くすること。
背にする(せにする)
そのものに背中を向けること。 または、背中に担ぐこと。背負う。
総嘗めにする(そうなめにする)
複数回行う勝負などで全て勝つこと。 または、賞などを全て獲得すること。 また、災害などで、ある範囲全てに被害が及ぶこと。
袖にする(そでにする)
それまで親しくしていた人を冷たくあしらうこと。
根絶やしにする(ねだやしにする)
ものごとの根本から取り除くこと。
装いを新たにする(よそおいをあらたにする)
今までの印象を変えるため、外観などを新しくすること。