べからずとは
べからず
べからず
言葉 | べからず |
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読み方 | べからず |
意味 | 不可能の意をあらわす。…できない。 禁止の意をあらわす。…してはいけない。…すべきではない。 打ち消しをあらわす。…するはずがない。 |
べからずを含む故事・ことわざ・慣用句
父父たらずと雖も子は子たらざるべからず(ちちちちたらずといえどもこはこたらざるべからず)
父親が父親の役目を果たさなくても、子どもは子どもとしての役目を果たさなければならないということ。
我が心石に非ず、転ずべからず(わがこころいしにあらず、てんずべからず)
心が確固として不動であることのたとえ。 自分の心は石ではないから、転がして動かすことはできないということ。
好機逸すべからず(こうきいっすべからず)
絶好の機会は逃してはならないということ。
由らしむべし知らしむべからず(よらしむべししらしむべからず)
為政者は人民を施政に従わせればよく、その意義や道理を人民にわからせる必要はないということ。
一寸の光陰軽んずべからず(いっすんのこういんかろんずべからず)
ほんのわずかな時間でも無駄にしてはいけないということ。「光陰」は月日、時間の意。
酒は飲むべし飲むべからず(さけはのむべしのむべからず)
酒は適量を飲むのはよいが、それは実際には難しいから、まずは飲まないほうがいいという戒めの言葉。
三軍も帥を奪うべきなり、匹夫も志を奪うべからず(さんぐんもすいをうばうべきなり、ひっぷもこころざしをうばうべからず)
大軍に守られている総大将でも討ち取ることは出来るが、たとえどんなに身分の低い男でも、意思が堅ければ、その志を変えさせることは出来ないということ。人の志は尊重すべきだということ。「三軍」は大軍、「帥」は大将、「匹夫」は身分のいやしい男の意。
君、君たらずと雖も臣は臣たらざるべからず(きみ、きみたらずといえどもしんはしんたらざるべからず)
主君が主君としての徳を持っていなくても、臣下は臣下としての道を守って忠義をつくさなければならないということ。
初心忘るべからず(しょしんわするべからず)
ものごとを始めた時の謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならないということ。
民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず(たみはこれによらしむべし、これをしらしむべからず)
人民に命令して従わせることは出来るが、その原理を理解させるのは難しいということ。
端倪すべからず(たんげいすべからず)
物事の成り行きを安易に推測することができないこと。 計り知れない、推しはかることができないといった意味で使われる。 「端倪」は、物事の初めと終わり、また物事の初めから終わりまで推測すること。
鶴の脛も切るべからず(つるのはぎもきるべからず)
ものにはそれぞれ固有の性質があり、無理に変えようとしてはならないということ。 鶴のすねは長いが、鶴にとっては必要な長さなので切ってはならないとの意から。 後に「鴨の脛も継ぐべからず」と続けてもいう。
天機洩らすべからず(てんきもらすべからず)
重大な秘密は絶対に洩らしてはいけないということ。「天機」は、天の神が決めた機密の意。
働かざる者食うべからず(はたらかざるものくうべからず)
怠けて働こうとしない人間に食べる資格はないということ。働かずに遊び暮らす者を戒める言葉。
匹夫も志を奪うべからず(ひっぷもこころざしをうばうべからず)
どんなに身分の低い者でも、意思が堅ければ、誰もその志を変えさせることは出来ないということ。人の志は尊重すべきだということ。「匹夫」は、身分の低い男の意。