「言う・謂う・云う」の意味

「言う・謂う・云う」(いう)の意味・読み方を解説します。
言う
/謂う
/云う
いう
| 言葉 | 言う・謂う・云う |
|---|---|
| 読み方 | いう |
| 意味・例文 |
|
「言う・謂う・云う」で使われている漢字
「言う・謂う」を含む故事・ことわざ・慣用句
ああ言えばこう言う(ああいえばこういう)
一つ諭せば一つ言い返し、いくら重ねても相手の言い分が尽きないさま。 言うだけ無駄だと、諭す側が根負けしてしまう状態をいう。
言うは易く行うは難し(いうはやすくおこなうはかたし)
口で唱えるだけならいくらでもできるが、そのとおりに身を動かすとなると容易ではない。 立派なことを言う者が必ずしも徳のある者とは限らないのはそのためだ、と説かれた言葉。
昔から言う事に嘘はない(むかしからいうことにうそはない)
昔から言い伝えられてきた格言やことわざは、多くの先人の経験や知識からできたものなので、どれも真理であるということ。
物言う花(ものいうはな)
美人のたとえ。言葉を話す美しい花の意。
言わぬは言うに勝る(いわぬはいうにまさる)
胸の底にあるものほど、言葉にしたとたんに薄くなる。何も告げずにいるさまが、かえってそのままの深さで相手に届く。 また、言葉数の多さをたしなめる側でも使われる。
目は口ほどに物を言う(めはくちほどにものをいう)
目の表情だけでも、口で話すのと同じくらい、相手に気持ちを伝えることができるということ。
西と言えば東と言う(にしといえばひがしという)
人の言う事にいちいち反論するようす。
死ぬ死ぬと言う者に死んだ例なし(しぬしぬというものにしんだためしなし)
死ぬ死ぬと言う者にかぎって、本当に自殺する者はいないということ。
金が物言う(かねがものいう)
金の力が絶大で、世の中のたいがいの事が金で解決できるということのたとえ。
嘘を言うと閻魔様に舌を抜かれる(うそをいうとえんまさまにしたをぬかれる)
嘘をつくと、死んでから地獄の閻魔大王に悪い舌を抜かれる。だから嘘をついてはいけないと、子どもを戒めたことば。
過ちて改めざる是を過ちと謂う(あやまちてあらためざるこれをあやまちという)
人は過ちを犯したらすぐに反省して改めるべきであり、過ちを犯して改めようとしないことが本当の過ちであるということ。 「過ちを改めざる是を過ちと謂う」ともいう。
知る者は言わず言う者は知らず(しるものはいわずいうものはしらず)
底まで分かっている者ほど黙して語を惜しみ、中身の薄い者ほど口数が多い。 饒舌さを知識の裏づけと取り違えるな、と説く。
日光を見ずして結構と言うな(にっこうをみずしてけっこうというな)
日光東照宮のすばらしさを称えた言葉。日光東照宮を見ないうちは「結構」という褒め言葉を使うなということ。「日光」と「結構」を語呂合わせした言葉。
言うた損より言わぬ損が少ない(いうたそんよりいわぬそんがすくない)
しゃべり過ぎに注意せよという戒めの言葉。 言い過ぎや言い間違いから受ける損より、黙っていたために受ける損のほうが少ないとの意から。
言うと行うとは別問題である(いうとおこなうとはべつもんだいである)
口で言うことと、それを実行することとは別で、言葉通りに実践するのは難しいということ。
鹿を指して馬と言う(しかをさしてうまという)
権力によって間違いや無理を押し通すことのたとえ。 秦の始皇帝の死後、宰相となった趙高が自分の権勢を試すため幼少の皇帝に鹿を馬と言い張って献上した。皇帝は「これは鹿ではないのか?」と臣下たちに尋ねたが、趙高の権勢を恐れた臣下たちは「馬です」と答えたという故事から。 「鹿を馬」「鹿を指して馬と言う(なす)」ともいう。
食うことは今日食い、言うことは明日言え(くうことはきょうくい、いうことはあすいえ)
食べ物は早く食べたほうがおいしく味わえるが、ものを言うのはよく考えてからのほうが賢明だということ。
言うに落ちず語るに落ちる(いうにおちずかたるにおちる)
問い詰められるうちはこらえられるのに、自分の調子で語りだしたとたん、肝心なところがこぼれる。 気を張っていない場面でこそ、口はゆるむ。 「落ちる」は本当のことを吐く意。 単に「語るに落ちる」ともいう。
妻の言うに向こう山も動く(つまのいうにむこうやまもうごく)
妻の言葉は夫に対して大きな力を持っていることのたとえ。 動くはずのない向こうの山でさえも、妻が言えば動いてしまうとの意から。
石の物言う世の中(いしのものいうよのなか)
秘密や隠し事が漏れやすいことのたとえ。 言葉を発するはずのない石が物を言うほど世の中では秘密が漏れやすいとの意から。
俺は言わぬがわれ言うな(おれはいわぬがわれいうな)
相手に口止めしながら、自分が人に秘密を漏らす人間に対していう言葉。「われ」は、お前のこと。俺は人には言わないが、おまえこそ人に秘密をしゃべらないように気をつけろという戒めの言葉。
地蔵は言わぬが我言うな(じぞうはいわぬがわれいうな)
黙っていてくれと頼んだ当人のほうが、辛抱しきれずに先に喋ってしまう。道端の石仏に念を押した男が、その石仏から同じ言葉を返されたという話にもとづく。
書いた物が物を言う(かいたものがものをいう)
口約束はあてにならないが、紙に書いた物は証拠になるということ。
顧みて他を言う(かえりみてたをいう)
答えに窮して、話題を逸らしたり話をはぐらかしたりすること。孟子に問い詰められた斉の宣王が、左右を顧みて、無関係な別のことを言ったという故事から。
陰では王様の事も言う(かげではおうさまのこともいう)
その場にいない人のことは、たいてい何かしら言われている。 どれほど上の者でも、居合わせない席では容赦されない。 「陰では殿の事も言う」ともいう。
数を言うまい羽織りの紐(かずをいうまいはおりのひも)
言葉数が多ければそれだけ災いを招くから、思いついたことをむやみに口へ出すなという教え。 「数を言うまい羽織の紐よ、かたく結んで胸に置く」という俗謡の文句によるもので、紐を固く締めるように口も締めておけという言い方。
証文が物を言う(しょうもんがものをいう)
いざという時には証文が効果を発揮するということ。
年寄りの言うことと牛の鞦は外れない(としよりのいうこととうしのしりがいははずれない)
経験豊富な年寄りの意見に間違いはないということ。 「鞦」は、馬や牛の尻にかけて鞍を固定する紐のこと。
針ほどのことを棒ほどに言う(はりほどのことをぼうほどにいう)
小さなことを大げさにいうことのたとえ。 針くらいの小さいものを、棒ほどの大きさにいうとの意から。
人の噂を言うは鴨の味(ひとのうわさをいうはかものあじ)
他人をこき下ろしている間の、後ろめたくも癖になる心地よさ。 陰口ほどやめにくいものはないと、身も蓋もなく認めた形。
学ぶに暇あらずと謂う者は暇ありと雖も亦学ぶ能わず(まなぶにいとまあらずというものはいとまありといえどもまたまなぶあたわず)
勉強したくても時間がないなどという人は、もともと学ぶ意欲がないのだから、たとえ暇があったとしても勉強はしないということ。
あっと言う間(あっというま)
「あっ」と驚いている間ほどの、ほんの短い時間のこと。
有り体に言う(ありていにいう)
ありのままを言うこと。うそ偽りなく述べること。
言う口の下から(いうくちのしたから)
言ったとたんに。言ったすぐあとから。 単に「口の下から」ともいう。
言うことなし(いうことなし)
非の打ち所がない。申し分がない。
言うだけ野暮(いうだけやぼ)
誰もが言わなくても承知していることを、わざわざ口に出すのは愚かしいということ。
言うなれば(いうなれば)
口に出して言ってみれば。たとえて言えば。
言うに言われぬ(いうにいわれぬ)
言葉ではうまく表現することが出来ないこと。 また、差し障りがあり、言いたくても言うことが出来ないこと。
言うに及ばず(いうにおよばず)
わざわざ言う必要がない。言うまでもない。
言うに事欠いて(いうにことかいて)
他の言い方があるだろうに。また、他の話題があるだろうに。 非難の気持ちを込めて言う語。
言うも愚か(いうもおろか)
当然のことで、わざわざ言う必要もないこと。
お愛想を言う(おあいそをいう)
相手の機嫌をとるために、お世辞を言うこと。 「お愛想」は「おあいそう」ともいう。
お上手を言う(おじょうずをいう)
相手の機嫌をとるために、心にもないことを言うこと。
何かと言うと(なにかというと)
なにかある度に同じ言動をする様子。なにかにつけて。 「何かと言えば」ともいう。
一口に言う(ひとくちにいう)
短い言葉で伝えること。手短に言うこと。
四の五の言う(しのごのいう)
あれやこれやと不平や不満などの文句を言うこと。
目で物を言う(めでものをいう)
言葉にすることなく、目配せなどをして相手に気持ちを伝えること。
物を言う(ものをいう)
効力を発揮すること。また、役立つこと。
俗に言う(ぞくにいう)
世間で言う。一般に言う。 正式ではないが一般的に言われているとの意味を表す言葉。
よく言う(よくいう)
よくもそんな事がぬけぬけと言えたものだ。 相手の厚かましい物言いに対して、非難の気持ちを込めて言う言葉。
言うまでもない(いうまでもない)
明白であるため、特に説明する必要がないこと。分かりきっていていう必要がないこと。
言う勿れ、今日学ばずして来日ありと(いうなかれ、こんにちまなばずしてらいじつありと)
明日があるからといって、今日学ぶべきことを後回しにしてはいけない。学びはその時その時で真剣に取り組むべきであるということ。 朱熹が若者に対して学問に励む心構えを説いたもの。 さらにこの後に「謂う勿れ、今年学ばずして来年ありと」と続く。 「謂う」は「言う」とも書く。
言うまいと思えど今朝の寒さかな(いうまいとおもえどけさのさむさかな)
どうしようもない寒さだと分かりつつも、今朝の寒さに耐えられず、思わず「寒い」と言葉に出してしまった気持ちを詠んだもの。
箸の上げ下ろしにも小言を言う(はしのあげおろしにもこごとをいう)
箸を上げたり下ろしたりするような、食事のときのこまかな動作。転じて、人のこまかな一挙一動。 「箸の上げ下ろしにも小言を言う」の形で、些細なことまでいちいち干渉したり注意したりする例えとして用いられることが多い。
塵も灰もつかぬように言う(ちりもはいもつかぬようにいう)
相手が言葉を継げないほど、そっけなく切って落とす物言い。 こちらの頼みごとが少しも引っかからないまま返ってくる。
口から出任せを言う(くちからでまかせをいう)
後先を考えず、その場で浮かんだことをそのまま口にすること。 裏づけのない言葉が次から次へと出てくるさまをいう。
人は言わぬが我言うな(ひとはいわぬがわれいうな)
隠しごとの漏れ口は、多くの場合その当人だと心得よ。 他人は黙っていられても、自分は抱えきれずにしゃべってしまう。
大鋸屑も言えば言う(おがくずもいえばいう)
見るからに用のなさそうな物でも、褒めにかかればいくらでも持ち上げられる。 おがくずさえ結構な品に化けるのだから、話の運び方しだいで通らぬ筋はない。
「言」を含む言葉
- 間狂言(あいきょうげん)
- 合い言葉・合言葉(あいことば)
- 悪言(あくげん)
- 遊ばせ言葉(あそばせことば)
- 当たり狂言・当り狂言(あたりきょうげん)
- 徒言(あだごと)
- 言い合い(いいあい)
- 言い合う・言合う(いいあう)
- 言い当てる・言い中てる・言当てる(いいあてる)
「謂」を含む言葉
- 謂(いい)
- 言う・謂う・云う(いう)
- 言うところの・謂う所の(いうところの)
- 所謂(いわゆる)
- 謂れ(いわれ)
- 言わば・謂わば(いわば)
- 過ちて改めざる是を過ちと謂う・過ちを改めざる是を過ちと謂う(あやまちてあらためざるこれをあやまちという・あやまちをあらためざるこれをあやまちという)ことわざ辞典
- 謂う勿れ、今日学ばずして来日ありと(いうなかれ、こんにちまなばずしてらいじつありと)ことわざ辞典
- 謂われを聞けば有難や(いわれをきけばありがたや)ことわざ辞典
