馬鹿・莫迦とは
馬鹿
/莫迦
ばか
言葉 | 馬鹿・莫迦 |
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読み方 | ばか |
意味 | 愚かなこと。頭の働きが鈍いこと。また、そのような人。 道理や理屈から外れていること。常識が欠けていること。また、そのような人。 つまらないこと。無駄なこと。無益なこと。 役に立たないこと。機能しないこと。 度を過ぎること。程度がはなはだしいさま。 |
対義語 |
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使用漢字 | 馬 / 鹿 / 莫 / 迦 |
馬鹿を含む四字熟語
馬鹿を含む故事・ことわざ・慣用句
正直者が馬鹿を見る(しょうじきものがばかをみる)
ずる賢く立ち回る者が得をして、正直に規則や秩序を守る者が損をするというたとえ。
一番風呂は馬鹿が入る(いちばんぶろはばかがはいる)
沸かしたてのお湯はきめが粗くて刺激が強く体によくないということ。
桜折る馬鹿、柿折らぬ馬鹿(さくらおるばか、かきおらぬばか)
桜は枝を折ると枯れてしまうことがある。一方、刃物を嫌う柿は枝を折るほうが新しい枝が茂って多くの実をつけるということ。
桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿(さくらきるばか、うめきらぬばか)
樹木の剪定(せんてい)方法をいったことば。桜は枝を切ると枯れることがあるのでそのままがいいし、梅は無駄な枝が伸びないように切ったほうがよいということ。
馬鹿があればこそ利口が引き立つ(ばかがあればこそりこうがひきたつ)
愚かな人間がいて利口な人間が目立つように、世の中は種々雑多な人間で成り立っている。世の中はさまざまな人間が、持ちつ持たれつの関係で生きているということ。
馬鹿と暗闇おっかない(ばかとくらやみおっかない)
暗闇も怖いが、馬鹿も何をしでかすか予想できないので恐ろしいということ。
馬鹿と煙は高いところへ上る(ばかとけむりはたかいところへのぼる)
愚か者はおだてにのりやすいというたとえ。
馬鹿と子供には勝てぬ(ばかとこどもにはかてぬ)
理屈が通じない愚か者と子どもには、とうていかなわないということ。
馬鹿と鋏は使いよう(ばかとはさみはつかいよう)
人を使うときは、使い方次第で役に立たせることができるということ。 鋏(はさみ)も使い方次第で切れたり切れなかったりするように、愚かな人間も上手に使えば役に立つということ。
馬鹿な子ほど可愛い(ばかなこほどかわいい)
親にとっては、賢い子より愚かな子のほうがふびんでかわいいということ。
馬鹿に付ける薬はない(ばかにつけるくすりはない)
愚かな者の頭を賢くする薬はない。愚か者は救いようがないということ。
馬鹿の一念(ばかのいちねん)
愚か者も一心に事をおこなえば、すばらしい大事業を成し遂げられるということ。
馬鹿の大足(ばかのおおあし)
大きな足は馬鹿のしるしであるという俗説から、足の大きな人をからかっていうことば。
馬鹿の大食い(ばかのおおぐい)
愚か者にかぎって大食をするということ。また、食事の作法をわきまえないことの非難していう言葉。 「阿保の大食い」ともいう。
馬鹿の三杯汁(ばかのさんばいじる)
何杯も汁のおかわりをする作法知らずをあざけっていう言葉。また、愚か者にかぎって大食をすることのたとえ。 「阿呆の三杯汁」ともいう。
馬鹿の一つ覚え(ばかのひとつおぼえ)
愚か者が、たった一つ覚えていることを得意げに振りかざすことをあざけっていう言葉。
馬鹿も休み休み言え(ばかもやすみやすみいえ)
くだらないことを言うのもいい加減にしろということ。
自慢高慢、馬鹿のうち(じまんこうまん、ばかのうち)
自慢や高慢な態度は愚かしいということ。
金があれば馬鹿も旦那(かねがあればばかもだんな)
金さえ持っていれば、馬鹿でも旦那と持ち上げられるということ。人柄や経歴に関係なく、金の力が威光のもとだということ。
下種の一寸、のろまの三寸、馬鹿の開けっ放し(げすのいっすん、のろまのさんずん、ばかのあけっぱなし)
戸を閉める時に、下種は一寸閉め残し、のろまな者は三寸閉め残し、愚か者は開けっ放しにしてしまう。戸の閉め方で、その人の品性・性格がわかるということ。
親馬鹿子馬鹿(おやばかこばか)
わが子かわいさのあまり、親は子の愚かさを見抜けず、子は親の愛情に甘えて愚かなまねをするということ。
馬鹿は死ななきゃ治らない(ばかはしななきゃなおらない)
愚か者の性質は治そうとしても治らない、手の施しようがないということ。
馬鹿を見たくば親を見よ(ばかをみたくばおやをみよ)
馬鹿とは何か知りたければ、親を見よということ。 親馬鹿こそ馬鹿の見本のようなものであるとの意から。
馬鹿を笑うも貧乏を笑うな(ばかをわらうもびんぼうをわらうな)
愚か者は自分が悪いのだが、貧乏は本人のせいばかりではないので、笑ってはいけないという戒めの言葉。
釣りする馬鹿に見る阿呆(つりするばかにみるあほう)
魚釣りをする人間も、それを見ている人間も、どちらも無駄な時間を過ごしている、と釣り好きをあざけった言葉。
河豚食う馬鹿、食わぬ馬鹿(ふぐくうばか、くわぬばか)
河豚(ふぐ)には毒があるのでむやみに食べるのも愚かだが、毒を恐れておいしい河豚を食べないのも愚かであるということ。 「河豚食う無分別河豚食わぬ無分別」ともいう。
火事場の馬鹿力(かじばのばかぢから)
切迫した状況に置かれると、普段なら考えられないようなすごい力を発揮するということのたとえ。火事の時に、ふつうでは持ち上げることのできないような重い物を動かす力が出ることから。
先生と言われるほどの馬鹿でなし(せんせいといわれるほどのばかでなし)
先生という呼称は敬意を伴わない場合もある。先生と呼ばれて気分をよくするほど馬鹿ではないということ。また、先生と呼ばれていい気になっている者をあざけっていう言葉。
馬鹿にする(ばかにする)
相手を見下したり、軽視したりすること。
馬鹿を見る(ばかをみる)
苦労しても損な立場に立たされたり、つまらない結果になったりすること。
空世辞は馬鹿を嬉しがらせる(からせじはばかをうれしがらせる)
愚か者は、口先だけのお世辞に喜ぶということ。
「馬」を含む言葉・熟語
- 愛馬(あいば)
- 青馬・白馬(あおうま)
- 馬酔木(あしび)
- 馬酔木(あせび)
- 当て馬(あてうま)
- 穴馬(あなうま)
- 暴れ馬(あばれうま)
- 水黽・水馬・飴坊(あめんぼ)
- 荒馬(あらうま)
- 鞍馬(あんば)
- 薄馬鹿・薄ばか(うすばか)
- 馬(うま)
- 馬筏(うまいかだ)
- 馬市(うまいち)
- 馬追い(うまおい)
- 馬追虫(うまおいむし)
- 馬方(うまかた)
- 馬返し(うまがえし)
- 馬肥やし・苜蓿(うまごやし)
- 馬印・馬標(うまじるし)
- 馬面(うまづら)
- 馬面剝(うまづらはぎ)
- 馬跳び・馬飛び(うまとび)
- 馬主(うまぬし)
- 馬乗り(うまのり)
- 馬槽(うまぶね)
- 馬偏(うまへん)
- 馬回り・馬廻り(うままわり)
- 厩・馬屋(うまや)
- 絵馬(えま)
「鹿」を含む言葉・熟語
- 海驢・葦鹿(あしか)
- 薄馬鹿・薄ばか(うすばか)
- 鹿毛(かげ)
- 鹿島立ち(かしまだち)
- 河鹿(かじか)
- 河鹿蛙(かじかがえる)
- 鹿の子(かのこ)
- 鹿の子絞り(かのこしぼり)
- 京鹿の子(きょうがのこ)
- 小馬鹿(こばか)
- 小馬鹿にする(こばかにする)
- 鹿(しか)
- 四月ばか・四月馬鹿(しがつばか)
- 鹿威し(ししおどし)
- 逐鹿(ちくろく)
- 馬鹿当り(ばかあたり)
- 馬鹿貝(ばかがい)
- ばか臭い・馬鹿臭い(ばかくさい)
- 馬鹿げる・莫迦げる(ばかげる)
- ばか騒ぎ・馬鹿騒ぎ(ばかさわぎ)
- ばか正直・馬鹿正直(ばかしょうじき)
- ばか力・馬鹿力(ばかぢから)
- ばか面・馬鹿面(ばかづら)
- 馬鹿でかい(ばかでかい)
- ばかに・馬鹿に(ばかに)
- 馬鹿値(ばかね)
- 馬鹿馬鹿しい(ばかばかしい)
- ばか話・馬鹿話(ばかばなし)
- 馬鹿囃子(ばかばやし)
「莫」を含む言葉・熟語
「迦」を含む言葉・熟語
- お釈迦・御釈迦(おしゃか)
- 釈迦(しゃか)
- 馬鹿・莫迦(ばか)
- 馬鹿げる・莫迦げる(ばかげる)
- 倶梨迦羅紋紋(くりからもんもん)