「二」の意味

「二」(に)の意味・読み方を解説します。
二
に
| 言葉 | 二 |
|---|---|
| 読み方 | に |
| 意味・例文 |
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| 補足 | 和語では「二つ」「ふた」といい、「ひ、ふ、み」「ひい、ふう、みい」と唱えて数える言い方の「ふ」「ふう」も、二をさす。「不二」のように「じ」と読む語もある。金銭を扱う証書などでは「弐」の字で書くことがある。 |
「二」で使われている漢字
「二」を含む四字熟語
二河白道(にがびゃくどう)
仏教での極楽往生へ至るための道のこと。 「二河」は怒りを示す火の河と貪欲を示す水の河のこと。 二つの河に挟まれた極楽の彼岸に到達する白い道のことで、両側から火と水が迫り、後ろからも追っ手が迫っている中で一心にその道を進むと、ついには極楽浄土へたどり着いたことから、煩悩にまみれた人でも念仏一筋につとめれば悟りの彼岸にいたることを説いたもの。
二姓之好(にせいのこう)
結婚すること。 または、婚約した両家の親しい交際のこと。 昔の中国では同じ姓をもつ者同士は結婚できないという風習があったことから、「二姓」とは姓の異なる両家のこと。
二桃三士(にとうさんし)
策略によって人を自滅させること。 春秋時代、宰相の晏嬰という人物が、わがままな三人の勇士を排除しようと策を練り、君主から二つの桃を贈らせて「三人の勇士の中で功績が大きい二人が食べよ」と言った。 三人のうち二人が自分の功績が大きいと誇って桃を食べたが、実は桃を食べなかった人物が一番功績が大きかったと知り、二人は自害した。 残った一人も「自分だけ生きるのは義にもとる」と自害し、三人を排除したかった晏嬰の狙い通りになったという故事から。
二律背反(にりつはいはん)
互いに相いれない二つの主張が、どちらも同じだけの根拠をもって成り立つこと。 一方を認めれば他方は退けざるをえないのに、どちらの側にも崩しがたい理屈があるという行きづまりをいう。 「二律」は二つの法則。 「背反」はそむいて食い違うこと。 ドイツの哲学者カントが用いた語アンチノミーの訳語。 カントは、経験の及ばないことがらを理性が突きつめようとするとこの行きづまりに陥るとし、「世界に始まりはあるか、ないか」などの例を挙げた。
二六時中(にろくじちゅう)
一日中・いつも・終日という意味。 昔は一日を昼と夜の二つに分けて、さらに昼と夜をそれぞれ六つに区切り十二刻で表していたので、「二六時」は二掛ける六で十二刻となるため一日を意味していた。
一石二鳥(いっせきにちょう)
一度の行動で二つの利益を得ること。 または、一度の行動で、同時に二つの目的を達成すること。 「一石」は一つの石を投げること。 「二鳥」は二羽の鳥を捕まえること。 一つの石を投げて、二羽の鳥を同時に捕まえるという意味から。 英語のことわざを日本語に訳した言葉。
天一地二(てんいちちに)
天の数と地の数のこと。易経の言葉。 この世の全ての変化は「一」と「二」に含まれるとされている。 易経で「一」は奇数の代表であり陽を表す。「二」は偶数の代表であり陰を表す。
百二山河(ひゃくにのさんが)
防備がしっかりとしている天然の要塞。 「百二」は二人で百人を相手にして対等に渡り合えること。または、百人で二百人を相手に対等に渡り合えること。 中国の秦の地の防備の固さを言った言葉。
轅門二竜(えんもんにりょう)
中国の唐の烏承玭と烏承恩の二人のこと。 二人が戦場ですぐれた功績をあげたことを評した言葉。 「轅門」は軍営の門のこと。 二台の戦車の轅(ながえ)を向かい合わせにして門にしたことから。
三草二木(さんそうにもく)
資質や能力に差がある普通の人たちでも、仏の教えによって、誰もが悟りを得ることができるということ。 「三草」は大、中、小の三種類の薬草。 「二木」は大、小の二種類の木。 どんな大きさの植物も雨水の恩恵を受けるということから。
三平二満(さんぺいじまん)
十分とはいえないが、それに満足して平穏に生活すること。 「三」と「二」は数が少ないことのたとえ。 三でも安らかで、二でも満足するという意味から。 または、「三」は額と鼻、下顎のことをいい、「二」は左右の頬をいい、「三」が平らで「二」が膨らんでいるような顔ということから、おかめ顔やおたふく顔のことをいう。
二転三転(にてんさんてん)
内容や状況、考え、態度などがころころと変わること。
臣一主二(しんいつしゅに)
誰に仕えるかは、個人の自由ということ。 元は臣下としての自分の体は一つしかないが、仕えることのできる主人はたくさんいるという意味の言葉。 仕えている君主が駄目なら、他にも君主はたくさんいるので、自由に見つけて仕えてもよいということをいう。
阿吽二字(あうんにじ)
この世の全ての物事や現象の始まりと終わりの象徴。 または、物事の始めと終わり。 梵字では、「阿」は口を開いて出す初めの音、「吽」は口を閉じてから出す最後の音ということから。
「二」を含む故事・ことわざ・慣用句
一瓜実に二丸顔(いちうりざねににまるがお)
女性の顔立ちで、一番良いのはやや細長く白い瓜実顔、二番目は愛嬌のある丸顔だということ。その後に「三平顔に四長顔、五まで下がった馬面顔」と続く。
一押し、二金、三男(いちおし、にかね、さんおとこ)
女性をくどくには、第一が押しの強さ、二番目が金の力、男ぶりのよさは三番目だということ。
一髪、二化粧、三衣装(いちかみ、にけしょう、さんいしょう)
女性を美しく見せるのは、第一は髪かたちの美しさ、二番目は化粧、三番目が衣装だということ。
一工面、二働き(いちくめん、にはたらき)
世渡り上手は金の工面をする才覚が第一で、勤勉に働くのはその次だということ。
一に看病、二に薬(いちにかんびょう、ににくすり)
病気を治すためには、まず第一に行き届いた看病が重要で、薬はその次であるということ。
一に褒められ二に憎まれ三に惚れられ四に風邪ひく(いちにほめられにににくまれさんにほれられしにかぜひく)
くしゃみが立て続けに出たとき、その回数で人の噂の中身を読む数え歌。 四度まで続いたらもう噂ではなく体のほうを疑え、という落ちが付く。
一引き、二才、三学問(いちひき、にさい、さんがくもん)
出世の条件は、第一に上のひとの引き立て、二番目は才能、三番目が学問であるということ。
一姫二太郎(いちひめにたろう)
一番最初に女の子が生まれ、次に男の子が生まれるという子供の生まれる順番のこと。その順番が子育てに適しているという意味で用いられる言葉。「うちの子供は女がひとりと男がふたりの一姫二太郎です」と子供の数を表す使い方は誤用。
一富士、二鷹、三茄子(いちふじ、にたか、さんなすび)
初夢に見ると縁起がいいとされるものを順に並べたことば。
一も取らず二も取らず(いちもとらずにもとらず)
二つのものを同時に得ようとすると、結局どちらも手に入らなくなることのたとえ。
一を識りて二を知らず(いちをしりてにをしらず)
教わったところで足が止まり、そこから先へ進めない。手持ちを組み替えて別の場面に当てるという働きが欠けている。 出典では「その一を識りてその二を知らず」の形で出る。
貞女は二夫に見えず(ていじょはじふにまみえず)
連れ合いを失ったのちも、その人ひとりを心に置きつづけ、ほかの男に添うことをしない女性のありよう。「忠臣は二君に事えず」と並べて使われる。 斉の王蠋が、攻め入った燕からの招きに、忠臣は二人の君に仕えず貞女は二人の夫にまみえぬと答えて拒み、みずから命を絶った。
酒屋へ三里、豆腐屋へ二里(さかやへさんり、とうふやへにり)
生活するのに非常に不便な場所のこと。 酒屋へは三里、豆腐屋へは二里の道のりがある場所のことから。
二の舞を演じる(にのまいをえんじる)
前の人と同じ失敗を繰り返すこと。 「二の舞」は舞楽で、安摩(あま)という舞の次に、それを真似て演じる滑稽な舞のこと。 単に「二の舞」ともいう。
一升徳利に二升は入らぬ(いっしょうどっくりににしょうははいらぬ)
ものには限界があり、それ以上を望んでも無理だということ。 一升入りの徳利に二升は入らないとの意から。
忠臣は二君に仕えず(ちゅうしんはにくんにつかえず)
忠義を重んじる臣下は、その生涯でただ一人の主君にしか仕えないということ。
長者に二代なし(ちょうじゃににだいなし)
ぜいたくに慣れた金持ちの子は、財産を守ったり増やしたりすることが出来ず、たいてい二代目でその家はつぶれてしまうということ。
人間一生二万日(にんげんいっしょうにまんにち)
一生を日で数え直せば二万ほどにしかならない。 それを多いと見るか少ないと見るかは、暮らし方ひとつで変わる。
百も承知、二百も合点(ひゃくもしょうち、にひゃくもがてん)
そんなことは指摘されるまでもない、と念押しをはねつける返し。 同じ意味の語を数を増やして重ね、分かりきっている度合いを押し上げている。
宿取らば一に方角、二に雪隠、三に戸締り、四には火の元(やどとらばいちにほうがく、ににせっちん、さんにとじまり、しにはひのもと)
宿の部屋に落ち着いたら、まず日の向き、次に雪隠すなわち厠、続いて出入り口、最後に火の始末。 泊まる先で目を配る順序を、そのまま四つ数え上げた句。
足して二で割る(たしてにでわる)
両者の特徴や程度の間をとること。
一応も二応も(いちおうもにおうも)
一度だけでなく二度も。繰り返し念入りに。
一にも二にも(いちにもににも)
他の何よりも、そのことに専念すること。何はさておき。
天は二物を与えず(てんはにぶつをあたえず)
長所があれば必ず短所もあり、長所ばかりを備えた人はいないということ。 天は一人の人間にいくつもの長所を授けることはないとの意から。
一も二もなく(いちもにもなく)
あれこれ言うまでもなく、すぐさま。
一杯は人酒を飲む、二杯は酒酒を飲む、三杯は酒人を飲む(いっぱいはひとさけをのむ、にはいはさけさけをのむ、さんばいはさけひとをのむ)
多量に酒を飲むことを戒めた言葉。 酒も少量のうちはよいが、多量になると自制心をなくし、しまいには人が酒に飲まれ乱れてしまうということ。
二鼠藤を嚙む(にそふじをかむ)
この世に生きる人間には刻々と死期が近づいていることのたとえ。 「二鼠」は日月(昼夜)の意。 「藤」は生命の意。 「嚙」は「噛」とも書く。
二千石(にせんせき)
地方長官を指す言葉。 中国・漢代において、郡を治める長官(太守)の俸給が二千石であったことから。
二桃三士を殺す(にとうさんしをころす)
巧妙な計略を用いて人を自滅させることのたとえ。 また、策をめぐらして争わせ、互いに滅びへ導くこと。 中国・春秋時代、斉の景公(けいこう)に仕える三人の勇士、公孫接(こうそんしょう)、田開疆(でんかいきょう)、古冶子(こやし)は、功を誇ってわがままに振る舞い、国の秩序を乱していた。 そこで、宰相の晏嬰(あんえい)は、景公に進言して策をめぐらした。 景公は三人を集め、「そなたたちの功績を比べ、功の大きい二人がこの二つの桃を食べよ」と告げた。 三人はそれぞれ自らの功を誇り、二人が桃を取って食べた。 ところが、桃を食べなかった者こそ功が最も大きいことが分かり、桃を取った二人は恥じて自害した。 残された一人も「自分だけが生き残るのは義に反する」と恥じて命を絶ち、三人はそろって自滅した。 こうして、晏嬰は智略のみで三人を排除したという故事から。
青二才(あおにさい)
若く、未熟な男子。また、そのような人を罵って言ったり、自身を謙遜して言う言葉。 「青」は未熟の意、「二才」は出世魚のボラの稚魚のことで、まだ若いボラとの意から。
二千里の外、故人の心(にせんりのほか、こじんのこころ)
はるかな道のりを隔てた昔なじみを、月の下で胸に思い浮かべること。 白居易が中秋の名月に独り向かい、二千里の彼方にいる元稹を偲んで詠んだ句から。
一運二腰三拍子(いちうんにこしさんびょうし)
相場で儲けるのに要るものを順に並べた言い方。まず運、次に腰の強さ、最後に拍子。 「腰」は粘り、「拍子」は仕掛けどきの間合いをいう。運を第一に置くところに、思うにまかせない相場の性質が出ている。
四天二天(してんにてん)
力や出来ばえに差がなく、どちらが上とも言えないこと。互角。 「四天」は仏法を守る四天王(持国天・増長天・広目天・多聞天)のことで、「二天」はそのうちの二天。四天王の像は、よろいをまとって武器を手にした姿がどれもよく似ていて、二つ並べてもどちらがどちらか、すぐには区別がつきにくい。そこから、甲乙のつけがたい者どうしをたとえた。 「四天の舞」「二天の舞」という舞楽がそっくりなことから、とする説もある。 『甲陽軍鑑』にも見える、古くからある言い方。
