日本で、内閣のもとに置かれ、国の行政の仕事を分野ごとに受け持つ機関のうち、いちばん大きな単位。長は国務大臣が務める各省の大臣で、中は官房・局・課などに分かれ、庁や委員会などの外局を持つ省もある。明治の政府が1869年に設けたもので、いまは外務省・財務省・防衛省など11の省がある。外国の政府でこれにあたる機関も、日本語ではこう呼ぶ(アメリカで外交を扱う国務省など)。
律令の制度で、国の政治をまとめる太政官の指図を受けて、政務を分け持った中央の役所の格。寮や司、職といった役所をその下に置いて取りまとめ、長官は卿と呼ばれた。中務省・大蔵省・民部省・刑部省など八つがあり、合わせて八省という。
昔の中国で、都に置かれて政治の中心となった役所の呼び名。もとは宮中をさす語で、魏や晋の時代から、宮中の役所の名として使われるようになった。唐の時代には、中書省と門下省、尚書省の三つが並んで置かれた。
中国で、国全体を地方ごとに分けた区切りで、最も上の段に当たるもの。元の時代に、都の中書省の出先として各地に置いた役所(行中書省。縮めて行省という)が、その受け持つ地域の名にもなったのが始まり。いまは河北省や四川省など二十あまりがあり、自治区や直轄市と同じ格とされる。ベトナムの地方の区切りも、この名に訳す。
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