「目・眼」の意味

「目・眼」(め)の意味・読み方を解説します。
目
/眼
め
| 言葉 | 目・眼 |
|---|---|
| 読み方 | め |
| 意味・例文 |
|
| 用例 | 「目薬」「目印」 |
「目・眼」で使われている漢字
「目・眼(め)」の他の読み方
「目(め)」を含む四字熟語
岡目八目(おかめはちもく)
当事者よりも、傍観者のほうが物事の情勢を正確に判断できることのたとえ。 「岡目」は、他人の行動を横から見ること。 囲碁では、対局者よりも観戦者のほうが冷静に局面を見通し、八手先まで予測できるといわれることに由来する言葉。
明目張胆(めいもくちょうたん)
大事な任務などの時の心構えのことで、勇気を振り絞って恐れずに向かっていくこと。 「明目」はしっかりと見ること。 「張胆」は恐れることなく思い切って立ち向かうこと。
鵜目鷹目(うのめたかのめ)
熱心にものを探し出そうとする様子。 鳥の鵜が魚を狙う時や、鷹が獲物を狙う時のような鋭い目つきということから。
耳聡目明(じそうもくめい)
目と耳の感覚のどちらもすぐれていること。 「耳聡」は聴覚がすぐれていること。
目迷五色(もくめいごしき)
豊かな彩りに目を奪われ、実態が見えないこと。 「五色」は人が作った文明や、文化などの視覚的産物のこと。 華やかで美しい見掛けに惑わされて、物事の本質を見失う人をあざ笑う言葉。 「目(め)五色(ごしき)に迷う」とも読む。
「目・眼(め)」を含む故事・ことわざ・慣用句
目から鱗が落ちる(めからうろこがおちる)
何かのきっかけで急に物事の実態がはっきりわかるようになるたとえ。 信徒を追い立てていた男が道中で光に打たれて目を閉ざされ、三日ののちに人から手を置かれると、目から鱗のようなものが落ちて再び見えるようになったという話による。
目から入って耳から抜ける(めからはいってみみからぬける)
見ただけで何も覚えず、理解していないことのたとえ。
目から鼻へ抜ける(めからはなへぬける)
非常に頭の回転が速く、利口で賢いさまのたとえ。また物事の判断がすばやく抜け目がないさまをいう。
餓鬼の目に水見えず(がきのめにみずみえず)
熱心になりすぎて捜し求めるものが身近にあっても気がつかないたとえ。「餓鬼」は餓鬼道におち飢えと渇きに苦しんでいる亡者。餓鬼は喉の渇きに苦しむあまり、近くにある水に気がつかない意から。
聞けば気の毒、見れば目の毒(きけばきのどく、みればめのどく)
聞けば聞いたで心を悩ませ、見れば見たで心を悩ませる。聞くもの見るものすべて煩悩の種となり気にかかるということ。
青葉は目の薬(あおばはめのくすり)
青葉のみずみずしい緑色を見ると目の疲れが癒されるということ。
目千両(めせんりょう)
千両の値打ちがあるほど魅力的な目。
目で殺す(めでころす)
色っぽい目つきで相手を魅き付け、夢中にさせるようす。「殺す」は悩殺するという意。
羽目を外す(はめをはずす)
調子に乗って度を越すこと。「羽目」は馬の口に銜えさせる馬銜(はみ)が転じたものといわれ、この馬銜を外された馬が走り回る意から。
目の上の瘤(めのうえのこぶ)
何かと目障りで自分の活動の邪魔になるひと。
目の敵(めのかたき)
何かにつけて目障りで、敵意を抱き憎く思う相手のこと。
目は口ほどに物を言う(めはくちほどにものをいう)
目の表情だけでも、口で話すのと同じくらい、相手に気持ちを伝えることができるということ。
親に目なし(おやにめなし)
親はわが子のことになると、かわいさのあまり正しい判断が出来なくなるということ。
猫の目のよう(ねこのめのよう)
物事の移り変わりが激しいことのたとえ。猫の目が明るさによって形を変えるところから。
麻殻に目鼻をつけたよう(あさがらにめはなをつけたよう)
とても痩せた男性の形容。 長くて折れやすい麻殻に目鼻をつけたような男性のことから。
口は閉じておけ、目は開けておけ(くちはとじておけ、めはあけておけ)
よけいなことをしゃべらず、物事はしっかり見よということ。
轡の音にも目を覚ます(くつわのおとにもめをさます)
ちょっとしたことにも敏感に反応することのたとえ。「轡」は馬の口につける金具で、その轡が鳴る小さな音でも武士は目を覚ましたということから。
死ぬる子は眉目よし(しぬるこはみめよし)
早死にする子にかぎって器量がよく、ふびんで惜しまれるということ。
商人の子は算盤の音で目を覚ます(あきんどのこはそろばんのおとでめをさます)
人の習性は、育つ環境の影響を大きく受けるということ。 商人の子どもは金勘定に敏感で、眠っていても算盤の音で起きるという意味から。
長い目で見る(ながいめでみる)
現状だけで判断せず、気長に将来を見守ること。
腹の皮が張れば目の皮がたるむ(はらのかわがはればめのかわがたるむ)
たっぷり詰め込んだあとは、瞼が下りてきて何も手につかなくなる。食い足りた体は、そのまま休みたがるものである。
目で見て口で言え(めでみてくちでいえ)
何事も自分の目で確認してから口にせよということ。見てもいないことをとやかく言ってはいけないという戒めのことば。
目で目は見えぬ(めでめはみえぬ)
自分の欠点には気づきにくいということのたとえ。 自分で自分の目を直接見る事はできないことから。
目処が付く(めどがつく)
実現・解決の予測が付くこと。見通しが立つこと。
目と鼻の先(めとはなのさき)
距離が非常に近いこと。目と鼻の間。
目には青葉、山時鳥、初鰹(めにはあおば、やまほととぎす、はつがつお)
夏の入り口を、目に映るもの・耳に届くもの・舌に乗るものの三つで言い切った一句。 どれもこの時季を過ぎれば手に入らない。 江戸前期の俳人山口素堂の発句による。
目に一丁字なし(めにいっていじなし)
紙に並んだ文字が、その人の目には模様としてしか映らないこと。 読み書きを教わる機会のないまま育った人を指す。 「一丁字」は文字ひとつの意。「丁」は「个」の書き誤りとされる。 「一丁字を知(識)らず」ともいう。
目には目を歯には歯を(めにはめをはにははを)
やられたのと同じ方法で、同じ量の報復をするたとえ。
目の正月(めのしょうがつ)
珍しいものや貴重なもの、非常に美しいものを見て楽しむこと。
鬼の目にも涙(おにのめにもなみだ)
鬼のように無慈悲な者でも、時には情け深い心を起こし、目に涙をうかべることがあるというたとえ。
鬼の目にも見残し(おにのめにもみのこし)
鬼のようにくまなく目を光らせている人でも、時には見落としや不注意があるというたとえ。
炭団に目鼻(たどんにめはな)
色黒で不器量な顔のたとえ。
耳を貴び、目を賤しむ(みみをたっとび、めをいやしむ)
遠くのものを尊重して、近くのものを軽んじることのたとえ。また、昔を重んじて今を軽視することのたとえ。 人づてに聞いた話は鵜呑みにするのに、みずから確かめたことのほうは疑ってかかるとの意から。 「耳を信じて目を疑う」という言い方もある。
見るは目の毒(みるはめのどく)
見れば欲しくなるので、見ないほうがよいということ。
地獄の一丁目(じごくのいっちょうめ)
きわめて恐ろしい所のたとえ。また、悪の道や破滅に向かう始まりのたとえ。「一丁目」は入り口の意。
惚れた目には痘痕も靨(ほれためにはあばたもえくぼ)
ひいき目で見ると、相手の欠点も長所に見えるということのたとえ。恋する者にとっては、相手のあばたも、かわいいえくぼに見えるということから。
女の心は猫の目(おんなのこころはねこのめ)
女の心は気まぐれで変わりやすいことのたとえ。 女心は、猫の目が光によって形が変化するように変わりやすいとの意から。
二度目の見直し三度目の正直(にどめのみなおしさんどめのしょうじき)
物事は一度目はあてにならず、二度目も見直すことがあり、三度目なら確実だということ。
生き馬の目を抜く(いきうまのめをぬく)
生きている馬の目を抜き取るほどすばやいこと。また、ずるくて油断も隙もならないことのたとえ。
魚の目に水見えず(うおのめにみずみえず)
自分の身近なものの価値には気がつきにくいことのたとえ。
後ろに目なし(うしろにめなし)
振り向かないかぎり、こちらの手の届かない側で起きたことは分からずじまいになる。 誰にでも抜け落ちる部分はある。
三つ指、目八分(みつゆび、めはちぶ)
座って礼をするときは親指から中指までの三本を畳につき、器を運ぶときは目の高さの八分ほどのところで両手にささげ持つ。 「目八分」とはこの八分目の高さのことで、二つ合わせて行き届いた礼儀作法そのものを指す言葉。
目のあるだけ不覚(めのあるだけふかく)
自分が犯した失敗には言い訳は通用せず、不注意や落ち度があったことを認めないわけにはいかないということ。 目があるにもかかわらず、見えなかったと言いのがれすることはできないとの意から。
目の寄る所へは玉も寄る(めのよるところへはたまもよる)
同類が自然に寄り集まることのたとえ。 目が一方へ動けば、それにつれて瞳も動くとの意から。
目は毫毛を見るも睫を見ず(めはごうもうをみるもまつげをみず)
人の欠点は細かい点までわかるが、自分のことはなかなか気がつかないというたとえ。 「毫毛」は細かい毛。 目は細かい毛さえも見ることができるのに、自分の睫(まつげ)は見ることができないとの意から。
目は心の鏡(めはこころのかがみ)
目を見れば、その人の心の正邪がわかるということ。 目はその人の心を映し出す鏡との意から。
目元千両、口元万両(めもとせんりょう、くちもとまんりょう)
目元は千両、口元は万両に値するほど魅力的であるという、美人を形容する言葉。
目病み女に風邪引き男(めやみおんなにかぜひきおとこ)
眼病で目がうるんだ女と、風邪をひいている男は色っぽく見えるということ。
鵜の目鷹の目(うのめたかのめ)
鵜や鷹が獲物を狙う時のように、一生懸命にものを探し出そうとする様子。また、その目つきのこと。
居候、三杯目にはそっと出し(いそうろう、さんばいめにはそっとだし)
他人の家に世話になっている者は、食事の時も遠慮がちに三杯目のお代わりをするということ。居候の肩身のせまさを詠んだ川柳から。
大目に見る(おおめにみる)
少しくらいの欠点や過失を厳しくとがめず寛大に扱うこと。
男の目には糸を引け、女の目には鈴を張れ(おとこのめにはいとをひけ、おんなのめにはすずをはれ)
男の目つきは細く引き締まっているのが、女は大きく見開いているのがよいとされた。 顔立ちの好みを、男女で正反対に置いた言い方。
壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)
どこで誰が見たり聞いたりしているかわからないので、話す内容には十分気をつけなくてはいけないという戒めの言葉。 密かに話しているつもりでも、壁に耳を当てて聞いたり、障子に穴をあけてのぞいたりしている者がいるかもしれないとの意から。 「壁に耳障子に目」「壁に耳」「壁に耳あり」「障子に目」などともいう。
南瓜に目鼻(かぼちゃにめはな)
丸顔で背が低く太っている人の形容。不器量な顔の形容。
ゴルディオンの結び目(ごるでぃおんのむすびめ)
どう手をつけてよいか見当のつかない難題のこと。 神殿につないだ牛車の縄には、これを解いた者がアジアを治めるという言い伝えがあった。誰の手にも負えずにいたところへアレクサンドロス大王が現れ、剣を抜いて縄ごと断ち切ってしまったという。
三度目の正直(さんどめのしょうじき)
物事は一度目や二度目はだめでも、三度目はうまくいくということ。
三度目は定の目(さんどめはじょうのめ)
物事は一度目や二度目の結果は当てにならないが、三度目ともなれば確実だということ。「定の目」は、定まった賽の目のこと。
卵に目鼻(たまごにめはな)
卵に目と鼻をつけたような、色白でかわいらしい顔だちのたとえ。
団子に目鼻(だんごにめはな)
丸い顔の形容。
手功より目功(てこうよりめこう)
手先の熟練より、物を見る目を養うことが大事だということ。
天下分け目(てんかわけめ)
勝負が決まる重大な場面や時期のこと。 天下を取るか取られるかの重大な分かれ目との意から。
遠目、山越し、笠の内(とおめ、やまごし、かさのうち)
遠くから見るとき、山越しに見るとき、また、笠に隠れた顔の一部をちらりと見る時は、はっきりと見えないので、実際以上に美しく感じられるということ。
はやり目なら病み目でもよい(はやりめならやみめでもよい)
やたらに流行を追いかける者の愚かさをいう言葉。 流行していることなら、たとえそれが目の病気でも真似をしたいとの意から。
春は蛙が目を借りる(はるはかえるがめをかりる)
春はとにかく眠たい時期だということ。 春に眠くなるのは、蛙が目を借りにくるからだという言い伝えから。 「蛙の目借り時」ともいう。
病む身より見る目(やむみよりみるめ)
病気をしている本人よりも、病人の苦痛を見ながら看病や世話をしている人のほうがつらいということ。 「病む目より見る目」ともいう。
いい目が出る(いいめがでる)
物事が思い通りになること。運が向いてくること。 さいころ賭博(とばく)で、望み通りの目が出るということから。
いい目を見る(いいめをみる)
幸せな状態を経験すること。
痛い目に遭う(いたいめにあう)
つらい体験をすること。ひどい目にあう。 「遭う」は「合う」とも書く。 また「痛い目を見る」ともいう。
命から二番目(いのちからにばんめ)
命の次に大事なものの意で、非常に大切にしているもの。かけがえのないもの。
色目を使う(いろめをつかう)
相手の気を引くような態度をとる。気のありそうな素ぶりを見せる。
縄目に掛かる(なわめにかかる)
犯人がつかまること。 昔、捕らえた罪人を縄でしばったことから。 「縄に掛かる」ともいう。
天下分け目の戦い(てんかわけめのたたかい)
今後の運命が決まる重要な戦いのこと。特に関ヶ原の戦いをいう。
年寄りは二度目の子供(としよりはにどめのこども)
老いるとわがままになったり、甘えたりするようになって子どものようになるということ。 「Old men are twice children.」を訳した言葉。
泣き目を見る(なきめをみる)
つらい場面や経験にあう。つらく苦しい結果になることのたとえ。
縄目の恥を受ける(なわめのはじをうける)
犯罪者として世間から軽蔑され、辱めを受けること。 罪人として縄で縛られるとの意から。
縄目の恥(なわめのはじ)
罪人として縄で縛られる恥のこと。
脇目も振らず(わきめもふらず)
他に心を奪われず、その事だけに一生懸命に取り組んでいるさま。
日の目を見る(ひのめをみる)
それまで人々に知られていなかったものが知られるようになること。 または、それまで不遇だった人が認められるようになること。
獣を逐う者は目に太山を見ず(じゅうをおうものはめにたいざんをみず)
一つの獲物だけを追いかける者は、あたりの様子にも、自分がどれほど危うい場所に踏み込んでいるかにも頓着しないということ。獣を追う者にとっては、行く手をふさぐ大きな山さえ無いも同然だ、というたとえ。
見る目がある(みるめがある)
物事を正しく判断したり性質を見抜いたりする能力があること。
目が利く(めがきく)
物事を判断したり性質を見抜いたりする能力が優れていること。
目が肥える(めがこえる)
すぐれた物を数多く見ることで、物の価値を判断する能力が高まること。
目が冴える(めがさえる)
興奮状態になって、寝ようとしても寝られないこと。
目が覚める(めがさめる)
あることがきっかけとなり、本来の正しい自分の姿に戻ること。 「目を覚ます」ともいう。
目が覚めるような(めがさめるような)
眠けがさめるほど、鮮やかで際立って美しいさま。
目が据わる(めがすわる)
怒ったり酒に酔ったりして、一点を見つめた目が少しも動かなくなる様子。
目が高い(めがたかい)
人や物事を判断したり性質を見抜いたりする能力が優れていること。
目が点になる(めがてんになる)
驚いて呆気にとられる様子。 漫画で、驚きの表情を描く際に目を点にして表現したことから。
目が届く(めがとどく)
細かいところまで注意が行き届くこと。
目が飛び出る(めがとびでる)
値段が驚くほど高い様子。 また、激しく叱られる様子。 「目玉が飛び出る」「目の玉が飛び出る」ともいう。
目が留まる(めがとまる)
ある物事や人物に特に興味を持って注意深く見ること。
目が離せない(めがはなせない)
心配で見続けていないと安心できない。見守る必要がある。 また、魅力的で、ずっと見ていたくなる。
目が光る(めがひかる)
監視が厳しいこと。
目が回る(めがまわる)
めまいがすること。また、とても忙しいこと。
目から火が出る(めからひがでる)
頭部や顔面を強く打ちつけたときに感じる、一瞬だけくらくらとする感覚のたとえ。
目じゃない(めじゃない)
問題として取り上げる必要のないこと。 また、実力などが自分よりも下で、相手にならないこと。
目で物を言う(めでものをいう)
言葉にすることなく、目配せなどをして相手に気持ちを伝えること。
目に余る(めにあまる)
程度があまりにもひどく、見過ごせない状態にあること。 また、数が多く、一目で見渡すことができないこと。
目に浮かぶ(めにうかぶ)
姿や光景を、実際にその場で見ているかのように感じること。
目に映る(めにうつる)
見えること。また、なんらかの思いを抱くこと。
目に障る(めにさわる)
それを見ることで、不快な気持ちになること。 また、視界の邪魔になること。
目に染みる(めにしみる)
色彩や情景があざやかで、心に強く残るさま。 「染みる」は「沁みる」とも書く。
目にする(めにする)
見ること。特に、たまたま見ること。
目に立つ(めにたつ)
他のものとはっきりとした違いがあって際立ってみえること。目立つこと。
目に付く(めにつく)
目立って見える。際立って見える。
目に入る(めにはいる)
自然と目に入ってくること。視野に入ること。
目に触れる(めにふれる)
視界に入ること。見えること。
目に見えて(めにみえて)
変化がはっきりとわかること。
目にも留まらぬ(めにもとまらぬ)
動作がすばやいさま。
目に物見せる(めにものみせる)
憎らしい相手をひどい目にあわせて、思い知らせること。
目の敵にする(めのかたきにする)
許せない相手として、見るたびに強い不快感を抱くこと。 なにかにつけて敵視すること。
目の皮がたるむ(めのかわがたるむ)
今にも眠りそうになる様子。
目の付け所(めのつけどころ)
特に注目すべき点のこと。
目の毒(めのどく)
それを目にすると害になるもの。 または、目にするとほしくなるもの。
目の前が暗くなる(めのまえがくらくなる)
がっかりして、将来に対する希望を失う様子。 「目の前が真っ暗になる」ともいう。
目端が利く(めはしがきく)
その場の状況に応じたとっさの行動ができること。
目星を付ける(めぼしをつける)
大体の目当てを付けること。
目も当てられない(めもあてられない)
状態があまりにもひどく、まともに見ていることができないさま。
目を欺く(めをあざむく)
表面を取り繕ったり偽ったりして、相手をだますこと。
目を疑う(めをうたがう)
実際に目にしても、その物事を信じることができない様子。
目を奪う(めをうばう)
素晴らしさや珍しさなどによって、見ずにはいられないような状態になること。
目を覆う(めをおおう)
直視することを避け、目をふさぐこと。
目を落とす(めをおとす)
手元や足元など、下にあるものへ視線を向けること。 本や書類を見るときのように、見ようとするものが下にある場合にいう。
目を掛ける(めをかける)
ある人を特別にかわいがったり面倒をみたりすること。
目を掠める(めをかすめる)
人の目の隙を狙って悪事をはたらくこと。
目を配る(めをくばる)
見落としのないように、全体を注意深くみること。
目を凝らす(めをこらす)
じっと見つめること。凝視すること。
目を三角にする(めをさんかくにする)
怒って、目尻の吊り上がったこわい目付きをすること。
目を白黒させる(めをしろくろさせる)
苦しんだり驚いたりして目玉をはげしく動かすこと。 また、ある出来事にひどく驚き慌てること。
目を据える(めをすえる)
じっと一点をみつめること。
目を注ぐ(めをそそぐ)
注意して見ること。また、注目すること。
目を背ける(めをそむける)
それを見ていられずに、視線を別の方向にむけること。
目を付ける(めをつける)
特に関心をむけて注目すること。 「付ける」は「着ける」とも書く。
目を吊り上げる(めをつりあげる)
たかく目尻を上げること。怒った顔つきのたとえ。
目を通す(めをとおす)
文章などを一通りみること。大まかに読むこと。
目を盗む(めをぬすむ)
人に見られないように、こっそり何かを行うこと。
目を離す(めをはなす)
油断して視線を他のものに移すこと。
目を引く(めをひく)
他人の注意をむけさせる。
目を開く(めをひらく)
新たに知識を得るなどして、新しい可能性を見つけ出すこと。
目を塞ぐ(めをふさぐ)
非難したり責めたりせず、見て見ぬふりをすること。
目を伏せる(めをふせる)
相手と目を合わせないように、視線を下に向けること。 気まずさや恥ずかしさ、悲しみなどから顔をうつむけるさまにいう。 見るものがあって下を向く「目を落とす」に対して、こちらは目を合わせずにすませるためにする動作。
目を丸くする(めをまるくする)
ある出来事に驚いて、目をおおきく見開くこと。
目を回す(めをまわす)
気を失うこと。 また、あまりの忙しさに慌てふためくこと。
目を見張る(めをみはる)
目をおおきく見開くこと。感動したり、驚いたりする様子のたとえ。
目を剝く(めをむく)
驚きや怒りなどにより、目をおおきく見開くこと。
目を向ける(めをむける)
その方向を見ること。また、注意や関心をむけること。
闇夜に目あり(やみよにめあり)
悪事は、隠したつもりでも必ず人に知られてしまうというたとえ。
目を遣る(めをやる)
その方向を見ること。視線を向けること。
目が出る(めがでる)
値段が驚くほど高い様子。また、激しく叱られる様子。[[目が飛び出る*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/6930.php]]に同じ。 また、物事が思い通りになること。運が向いてくること。[[いい目が出る*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/4948.php]]に同じ。
長居する鷺蟇目に遭う(ながいするさぎひきめにあう)
長く同じ場所に留まっている鷺は、目立つために人間に狙われ、蟇目の矢(矢の一種である鏑矢)で射られる。 長居は慎むべきであるという戒め。 「長居する鷺汁になる」ともいう。
泣く子も目を見る(なくこもめをみる)
無分別な者や一見何も考えていないように見える者であっても、多少は周囲の状況を考慮して振る舞うものであるというたとえ。 泣きわめいている子供でも、時折目を開けて周囲の状況や相手の態度をうかがっているとの意から。
縁の目には霧が降る(えんのめにはきりがふる)
縁によって結ばれる者は、互いの欠点が見えにくく、美点ばかりが目につくというたとえ。 霧が降ると物が見えにくくなることから。
禿が三年目につかぬ(はげがさんねんめにつかぬ)
人を好きになると、その欠点や不都合な点があっても当分のあいだ気にならず、目につかないことのたとえ。
箸に目鼻をつけても男は男(はしにめはなをつけてもおとこはおとこ)
ひどくやせてみすぼらしく見えても男は男であり、相応の扱いをすべきだということ。 「箸に目鼻」は、非常に痩せている人のたとえ。
箸に目鼻(はしにめはな)
体の痩せた人のたとえ。
目引き袖引き(めひきそでひき)
言葉に出さず、目くばせや袖を引く仕草で仲間うちに気持ちを通わせること。多くは陰口やあざけりをやり取りする場面をいう。
目に留まる(めにとまる)
ちらりと見えた物に視線が止まること。見た人の関心を引いて、目をかけられる意にもなる。
目の黒いうち(めのくろいうち)
まだこの世に息のあるかぎり。健在な者が目を配っているあいだ、という含みで使う。
目が眩む(めがくらむ)
強い光にやられて、しばらく何も目に映らない状態。また、欲や誘いに引きずられて良し悪しの見境を失うこと。
目に入れても痛くない(めにいれてもいたくない)
目に入れば痛いはずのものでも構わないと思えるほど、子や孫をいとおしむようす。
目に焼き付く(めにやきつく)
一度見た光景が心に刻まれて、後々まで薄れないこと。
目の色を変える(めのいろをかえる)
怒りや驚き、のめり込みのあまり、まなざしが一変すること。
目鼻が付く(めはながつく)
仕事や計画のあらましが固まって、この先の運びが見通せる段になること。顔は目と鼻さえ描けば形になることから。
目を晦ます(めをくらます)
見張る側の注意をよそへ向けさせ、その隙に事を運ぶこと。
目を皿にする(めをさらにする)
見落とすまいとして、まん丸に見開いた目であたりを探ること。
二目と見られない(ふためとみられない)
有り様があまりにむごたらしく、もう一度目を向ける気になれないさま。「二目」は二度目に目をやる意。
目元が涼しい(めもとがすずしい)
目のふちに濁りも重たさもなく、向かい合う相手が快さを覚える。
ここで会ったが百年目(ここであったがひゃくねんめ)
長らく行方を追ってきた相手と、思いがけず行き合う。 二度と取り逃がしはしないと詰め寄る場面の口上で、向けられた側には終わりの宣告になる。
百年目(ひゃくねんめ)
これ以上は身をかわしようのない、行き着くところまで来た場面。 隠してきたことが表に出て、始末をつけざるを得なくなった時にいう。 めぐり合わせが極まった、またとない好機のほうを指す用法もある。
白い目で見る(しろいめでみる)
相手を迎え入れる気のない、険しい目つきをする。 周りから爪弾きにされている側についてもいう。
羽目になる(はめになる)
望んでいなかった役回りを、断りきれずに背負うこと。周りの流れに押し出されて、引き受けるほかなくなった形をいう。
昼には目あり夜には耳あり(ひるにはめありよるにはみみあり)
明るいうちは見られ、暗くなれば聞かれる。隠しておきたい話ほど、どこかで誰かの知るところとなってしまう。
目に見えている(めにみえている)
やってみるまでもなく、行き着く先が読めていること。
目にちらつく(めにちらつく)
頭を占めている姿が、実物さながらにまぶたの裏で揺れ続けること。
目に見えるよう(めにみえるよう)
その場を知らないのに、耳にしただけで絵のように立ち上がってくること。
目を留める(めをとめる)
行きがかりに引っかかったものから、目をすぐには離さずにいること。
目を呉れる(めをくれる)
そちらへちらりと目をやること。気に掛けている素振りを見せるときにもいう。
目を肥やす(めをこやす)
本物に触れる機会を重ねて、良し悪しを判じる力を養うこと。
目を側める(めをそばめる)
正面からは見ず、顔をそむけ気味にして見ること。うとましさや恐れがあってそうする。
目を射る(めをいる)
まばゆいばかりの光や色が、見る者の目に強く迫ってくること。
目を掩うて雀を捕らう(めをおおうてすずめをとらう)
浅はかな小細工で人を出し抜こうとしても、すぐに見破られるということ。 雀に気づかれまいとして、自分のほうが目をふさいで近づいたという故事から。
目細あれども口細なし(めぼそあれどもくちぼそなし)
食い気ばかりは誰もが人並みで、そこを慎む人はいない。また、確かな目を持つ人は少なく、弁の立つ人ばかりが多いということ。
目を剝くより口を向けよ(めをむくよりくちをむけよ)
腹を立てて睨みつけるより、ことばで筋道を説くほうが人は動くということ。
目が堅い(めがかたい)
夜がふけても眠気がささないこと。とくに子どもについていう。
目の遣り場に困る(めのやりばにこまる)
気恥ずかしさから、視線をどこへ据えたものか決めかねること。
目八分に見る(めはちぶんにみる)
相手を自分より下と決めてかかった、高ぶった接し方をすること。
目もあや(めもあや)
まぶしくて正視できないほど、はなやかで美しいさま。
目もくれない(めもくれない)
まるで気に留めず、そちらへ視線さえ向けないこと。
目が鋭い(めがするどい)
まなざしに強い力があり、見られた側が内心まで見透かされた気になること。
目が近い(めがちかい)
近くはよく見えるが、離れたものの形が捉えられないこと。近眼のこと。
目が無い(めがない)
そのものが好きでたまらず、抑えが利かなくなること。また、物の善悪を見分ける力がないこと。
目を光らせる(めをひからせる)
怠りや不正が起きないよう、絶えず注意を配って見張ること。
目を細める(めをほそめる)
まぶたを細く開くこと。また、いとおしさやうれしさが顔ににじむこと。
目が合う(めがあう)
相手のほうを見たとき、向こうもこちらを見ていて、たがいの視線がぶつかること。
目が早い(めがはやい)
人より先に気がついて見つけること。また、物事の善し悪しをすぐに見て取ること。
目の保養(めのほよう)
日ごろ目にできない立派なものを眺めて、心を慰めること。
目鼻立ちが整う(めはなだちがととのう)
顔のつくりに崩れがなく、均整のとれた美しさを備えていること。
目安を付ける(めやすをつける)
どれくらいで片が付くか、前もっておおまかな見通しを立てること。
目端を利かす(めはしをきかす)
あたりの様子を素早く読み取って、抜かりなく手を打つこと。
目も遥に(めもはるに)
見渡すかぎり、はるか遠くまで。 和歌では「春」「芽も張る」と音が重なることを利用して詠まれた。
目を遊ばせる(めをあそばせる)
一か所を見つめずに、視線をあちらこちらへ移すこと。 特に目的もなく、ぼんやり眺めまわす様子にもいう。
人は心が百貫目(ひとはこころがひゃっかんめ)
見た目よりも、内側の持ちようのほうが重いということ。 「貫」は銭を数える単位で、百貫目ともなれば大変な額。それを心の重さに当てはめたもの。
自分の子には目口が明かぬ(じぶんのこにはめくちがあかぬ)
親は子の落ち度になかなか気づかず、気づいても責める気になれないということ。目も口もふさがってしまう意から。
