鞭・笞とは
鞭
/笞
むち
言葉 | 鞭・笞 |
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読み方 | むち |
意味 | 馬などを打って進ませるために使う皮ひもや竹の棒。 物を指し示すために使う細長い棒。 人を励ましたり叱ったりするための手段・方法。 |
使用漢字 | 鞭 / 笞 |
鞭を含む故事・ことわざ・慣用句
痩せ馬鞭を恐れず(やせうまむちをおそれず)
こき使われて疲れた馬は鞭で打たれることに慣れてしまい、鞭を恐れなくなり主人の命令を聞かない。 同じように、生活に困っている人間も刑罰を恐れずに悪事を働くということ。
老骨に鞭打つ(ろうこつにむちうつ)
年老いた体に鞭を打つようにして、力のかぎり物事に当たることのたとえ。
走り馬にも鞭(はしりうまにもむち)
勢いのあるものに、さらに勢いをつけることのたとえ。 走っている馬に、鞭を打ってさらに早く走らせる意から。 「駆ける馬にも鞭」「走る馬に鞭」「駆け馬に鞭」「行く馬に鞭」ともいう。
死屍に鞭打つ(ししにむちうつ)
死者を非難したり責めたてたりするたとえ。 中国春秋時代に楚の伍子胥が、父と兄を殺した平王の墓を掘り起こし、死体に鞭を打って恨みを晴らしたという故事から。 「屍に鞭打つ」「死者に鞭打つ」ともいう。
駑馬に鞭打つ(どばにむちうつ)
能力のない者に、能力以上のことをさせるたとえ。多くは自分が努力することをへりくだっていう言葉。
裸馬の捨て鞭(はだかうまのすてむち)
何もかもなくした状態になったあと、自暴自棄になって無茶苦茶なことをするたとえ。「捨て鞭」は、馬を速く走らせるために尻を鞭打つこと。人も荷物も乗せていない馬の尻を鞭打つということから。
愛の鞭(あいのむち)
相手のことを思い、厳しく接したり罰を与えたりすること。
飴と鞭(あめとむち)
支配または指導の方法で、飴を譲歩、鞭を厳しい弾圧になぞらえて使い分けることのたとえ。 ドイツのビスマルクの社会主義運動に対する政策を評したことばから。
「鞭」を含む言葉・熟語
- 教鞭(きょうべん)
- 先鞭(せんべん)
- むち打ち症・鞭打症(むちうちしょう)
- むち打つ・鞭打つ(むちうつ)
- 鞭撻(べんたつ)
- 鞭毛(べんもう)
「笞」を含む言葉・熟語
- 笞杖(ちじょう)
- 鞭・笞(むち)