「むしろ・寧ろ」の意味

「むしろ・寧ろ」(むしろ)の意味・読み方を解説します。
むしろ
/寧ろ
むしろ
| 言葉 | むしろ・寧ろ |
|---|---|
| 読み方 | むしろ |
| 意味 | 二つの事柄を比べて、あれよりもこれを選ぶという気持ちを表す。どちらかといえば。 |
「むしろ・寧ろ」で使われている漢字
「寧ろ」を含む故事・ことわざ・慣用句
寧ろ鶏口となるも牛後となる勿れ(むしろけいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)
所帯の大小より、自分の裁量で決められるかどうかを取れ。人の指図どおりに動く末に連なるくらいなら、手狭でも旗を持つ側に回るほうがよい。 戦国時代、秦に屈しようとする韓の王を、蘇秦が思いとどまらせるために説いた言葉。 略して「[[鶏口牛後(けいこうぎゅうご)*https://yoji.jitenon.jp/yoji/351.html]]」ともいう。
奥に媚びんよりは寧ろ竈に媚びよ(おうにこびんよりはむしろそうにこびよ)
地位は高くても実際の力を持たない人に取り入るよりも、身分は下でも物事を実際に動かしている人に取り入っておくほうが得になる、ということ。 「奥」は家のいちばん奥の部屋にまつる神、「竈」はかまどにまつる煮炊きの神のこと。「媚ぶ」は「媚びる」の古い形で、「奥に媚びんよりは寧ろ竈に媚びよ」ともいう。 『論語』八佾にある話から。衛の国で実際の力を握っていた家臣の王孫賈が、この言い習わしの意味を孔子にたずね、主君ではなく自分に取り入れと遠回しに求めた。孔子は「そうではない。天にそむく罪を犯せば、祈る先はどこにもない」と答えて、はねつけた。
聚斂の臣あらんより寧ろ盗臣あれ(しゅうれんのしんあらんよりむしろとうしんあれ)
民に重い税を課して容赦なく取り立てる家来を抱えるよりは、主君の蔵からこっそり財を盗み出す家来のほうが、まだ害が軽い、ということ。盗みの損は主君ひとりがかぶればすむが、重い取り立ては民の暮らしを追いつめ、国の支えである人々の心まで遠ざけてしまうからである。国を治める者は、財をたくわえることより、民の心をつかむことのほうが大切だ、という戒めでもある。 「聚斂(しゅうれん)」は、税や財を集め取ることで、とくに厳しい取り立てをさす。「盗臣」は、主人の物を盗む家来。 儒教の経典『大学』に、春秋時代の魯(ろ)で重臣だった孟献子(もうけんし)が語ったこととして載る。そのあとに「国は利益をもうけと考えず、正しい道こそをもうけと考える」という趣旨の一文がある。 四字熟語[[聚斂之臣*https://yoji.jitenon.jp/yojil/5523]]は、孟献子のこの言葉から取った語。民をしいたげるむごい政治を戒める句には[[苛政は虎よりも猛し*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/2704.php]]がある。
