「九」の意味

「九」(きゅう)の意味・読み方を解説します。
九
きゅう
| 言葉 | 九 |
|---|---|
| 読み方 | きゅう |
| 意味・例文 |
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| 補足 | 「九月」「九九(くく)」のように「く」とも読む。お金の額を記す書類などでは、読み違いや書き直しを防ぐために「玖」の字を使うことがある。 |
「九」で使われている漢字
「九(きゅう)」の他の読み方
「九(きゅう)」を含む四字熟語
十室九空(じっしつきゅうくう)
災害や戦乱、暴政などで住民がいなくなり、十軒に九軒が空き家になって村が閑散としている様子。
面壁九年(めんぺきくねん)
長い期間一つのことに専念してやり遂げること。 または、長い期間努力し続けること。 達磨大師が嵩山の少林寺に籠り、九年間壁に向かって座禅を組んで悟りを開いたという故事から。 「九年面壁(くねんめんぺき・きゅうねんめんぺき)」ともいう。
君子九思(くんしのきゅうし)
人格者が常に心がけるべき九つのこと。 「君子」は人格者、「九思」はいつも忘れないように心にある九つのこと。 物はしっかりと見る、話は正確に聞く、表情はいつも穏やかに保つ、手厚く礼儀正しい姿勢、言葉は真心を持って偽らない、仕事は慎重にする、疑問には質問する、怒る時にはその後どうするか考えておく、道義を犯して利益を貪らないという九つのこと。 「君子は九思あり」とも訓読する。
三槐九棘(さんかいきゅうきょく)
政界の最高幹部のこと。 「三槐」は中国の三公の別称。 「九棘」は中国の九卿の別称。 中国の周の時代に、君主が朝廷の庭の三公の位置を示すところに槐の木を植え、九卿の位置を示すところに棘の木を植えていたことから。 「九棘三槐」ともいう。
三跪九叩(さんききゅうこう)
中国の清の敬礼の方法。 三回跪(ひざまず)いて、頭を九回地面に打ち付ける礼のことをいう。
九夏三伏(きゅうかさんぷく)
夏の一番暑い時期のこと。 「九夏」は夏の季節の九十日間。 「三伏」は初伏、中伏、末伏のこと。 夏至以降の三回目の庚の日を初伏、四回目の庚の日を中伏、立秋の後の最初の庚の日を末伏という。
十羊九牧(じゅうようきゅうぼく)
人口の割に役人が多すぎることのたとえ。 十頭の羊に九人の羊飼いという意味から。
九皐鳴鶴(きゅうこうのめいかく)
世間から離れて暮らしていても、よい名声が自然と知られること。 「九皐」は山の奥深い場所にある沼沢。 山奥にある沼沢で美しい鳴き声の鶴が鳴くという意味から。 山の奥深くに隠居している賢者の名声は、自然と広まるということをたとえた言葉。 「鶴鳴九皐」ともいう。
九腸寸断(きゅうちょうすんだん)
ひどくつらく、悲しいこと。 「九腸」は腸全体のこと。 「寸断」は細かくたくさんに切ること。 内臓がばらばらに千切れるような、つらい悲しみという意味から。
九鼎大呂(きゅうていたいりょ)
非常に珍しい物のこと。 または、重要な地位や名声などのたとえ。 「九鼎」は夏の禹王が中国の全土から献上させた、九つの鼎。 「大呂」は周王朝の大廟に供えた大きな鐘。 どちらも非常に価値のある珍しい物のたとえ。
洪範九疇(こうはんきゅうちゅう)
天下を治めるうえでよりどころとなる、九つの原則。 「洪」は大きい、「範」は手本となるのり、「疇」は同じたぐいのまとまり。 五行・五事・八政・五紀・皇極・三徳・稽疑・庶徴・五福の九つをさす。 殷の箕子が周の武王に語ったという形で、『書経』の「洪範」の篇に記されている。
天保九如(てんぽうきゅうじょ)
長生きすることを願う言葉。 「天保」は『詩経』の「小雅」の中にある篇の名前で、天子の長寿と平安を祈る詩。 「九如」は「天保」の中で「如」の文字が九つ使われているということ。
八索九丘(はっさくきゅうきゅう)
古い書物の名前。 「八索」は八卦のことが書かれているとされる書物。 「九丘」は地理のことが書かれているとされる書物。 古代中国の書物で、どちらも現存していない。
一言九鼎(いちげんきゅうてい)
国の動向に関わる重要な言葉。 「九鼎」は古代中国で使われた、祭器としても使われる三本足の鍋。
一日九回(いちじつきゅうかい)
ひどく心配して、悩み苦しむこと。 「九」は何度もということ。 一日に何度も腸がねじれるほどに悩み苦しむということから。 「一日九廻」とも書く。
一日九遷(いちじつきゅうせん)
あっという間に出世すること。 「九遷」は官位が九回上がること。 一日に官位が九回上がるという意味から。 皇帝から寵愛を受けていることをいう言葉。 「一日(いちじつ)九(く)たび遷(うつ)る」とも読む。
一夕九徙(いっせききゅうし)
一晩の間に何度も居場所が変わること。 または、一定の居場所にいないため、どこにいるかわからないこと。 「一夕」は一晩。 「九」は数が多いことのたとえ。 「徙」は移動すること。 中国の後漢の時代の李コウは、暗殺を恐れて夜中に何度も居場所を変えていたために、同居している人ですら居場所が分からなかったという故事から。
九年之蓄(くねんのたくわえ)
国が豊かなこと。 「蓄」は食料の貯蓄のこと。 国民の一人一人に、九年分の食料の貯蓄があるという意味から。 「九年之儲」とも書く。
三思九思(さんしきゅうし)
何度も繰り返して深く考えること。 「三思」と「九思」はどちらも深く考えること。 「三…九…」は何度もという意味。
三旬九食(さんじゅんきゅうしょく)
生活がひどく貧しいことのたとえ。 「三旬」は一ヶ月のこと。 一ヶ月の間に九回しか食事ができないという意味から。 中国の春秋時代の子思が衛の国にいた時に、一ヶ月で九回しか食事ができないほど貧しかったという故事から。
十室而九(じっしつじきゅう)
災害や戦争、悪政などが原因となって国が荒れていること。 十軒のうち九軒が不満を持っていることから。 「十室(じっしつ)にして九(きゅう)」とも読む。
「九(きゅう)」を含む故事・ことわざ・慣用句
時を得た一針は九針の手間を省く(ときをえたいっしんはきゅうしんのてまをはぶく)
すぐに対処しておけば、あとで大掛かりな手間をかけずにすむということ。 その時に一針縫っておけば、あとで九針縫う手間を省くことができるとの意から。 「適時の一針は九針の手間を省く」ともいう。
鶴九皐に鳴き、声天に聞こゆ(つるきゅうこうになき、こえてんにきこゆ)
「九皐」は曲がりくねって奥まった沢地。その底で鶴が鳴いても、声は空へ抜けて天まで届く。 世を離れて身を潜めていても、優れた者の名はおのずと遠くまで伝わっていくということ。
九層の台は累土より起こる(きゅうそうのうてなはるいどよりおこる)
どんなに大きな物事も、小さな物事を一つずつ積み上げることで出来上がる、というたとえ。 九階もある高い建物でさえ、最初はひと盛りの土を置くところから築いていく。そのようすを、物事の成り立ちに当てはめている。「台(うてな)」は、遠くまで見わたせるように高く造った建物のこと。「累土」は、積み重ねた土のこと。 『老子』の同じ章で、この句に続けて述べられるのが[[千里の行も足下より始まる*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/3534.php]]である。考え方が近い句には、[[塵も積もれば山となる*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/3732.php]]がある。
九腸寸断す(きゅうちょうすんだんす)
体の中の腸が残らず細かく切れてしまいそうなほど、ひどく悲しくてつらいさま。 「九腸」で腸の全体を、「寸断」でずたずたに切り刻むことを指す。あまりの悲しさを、腸が切れぎれになる姿に重ねて表す。 四字熟語に「す」を付けた形で、「九腸寸断する」のように動詞として用いる。 悲しみの深さが似た言葉に[[断腸の思い*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/3700.php]]が、四字熟語の形には[[九腸寸断*https://yoji.jitenon.jp/yojih/3598]]がある。
君子の九思(くんしのきゅうし)
徳を身につけた立派な人が、ふだんから気を配るべきだとされる九つの事柄。 見るときは見落としなくとらえているか、聞くときは聞き違えずに受け取っているか、顔つきはやわらいでいるか、ふるまいはつつしみ深いか、口にすることに偽りはないか、務めに気を抜かず取り組んでいるか、分からないことは人にたずねたか、腹が立ったときは怒りのままに動けば後でどんな厄介事が起こるかを考えたか、得になるものを前にしたときは、それを手にするのが人の道に外れないかを考えたか、の九つである。 孔子が語った言葉で、『論語』季氏篇に載っている。同じ篇には「[[君子の三畏*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/8021.php]]」「[[君子に三戒あり*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/1861.php]]」もあり、『孟子』の「[[君子の三楽*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/1862.php]]」とあわせ、君子の心得を数を挙げて説いた言葉の仲間である。漢字四字に縮めた呼び名は「[[君子九思*https://yoji.jitenon.jp/yojid/1660]]」。
