甲とは
甲
こう
言葉 | 甲 |
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読み方 | こう |
意味 | 動物の表面を覆っている固い外皮。カニやカメなどのこうら。から。 人間の手首、または、足首から先の爪のある面。手の平、足裏の反対。 物事の最初。第一番目。 二つ以上の物や人を区別するとき、その一つの名に代えて用いる語。 |
対義語 |
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使用漢字 | 甲 |
甲(こう)を含む故事・ことわざ・慣用句
亀の甲より年の劫(かめのこうよりとしのこう)
年長者の豊富な経験を尊重すべきだということ。 「甲」と「劫」の音が同じであることをかけた言葉。
烏賊の甲より年の劫(いかのこうよりとしのこう)
年長者の豊富な経験を尊重すべきだということ。 「甲」と「劫」の音が同じであることをかけた言葉。
蟹は甲羅に似せて穴を掘る(かにはこうらににせてあなをほる)
人はそれぞれ自分の身分や力量に応じた考え方や行動をするというたとえ。蟹は自分の大きさに合わせて穴を掘るということから。
甲の薬は乙の毒(こうのくすりはおつのどく)
ある人にはためになることが、他のひとには毒になることもあるということ。物事の価値は人によって違うというたとえ。
甲張り強くして家押し倒す(こうばりつよくしていえおしたおす)
必要以上の助けは、かえって悪い結果を招いてしまうということ。 「甲張り」は家などが倒れないようにあてがう材木のこと。 家が倒れないようにあてがう材木が強すぎて、逆に家を押し倒してしまうとの意から。 「甲張り」は「勾張り」とも書く。
甲羅を経る(こうらをへる)
年功を積むこと。また、世間ずれして厚かましくなること。「甲羅」の「甲」は、功・劫に掛けて年の功の意。「ら」は、接尾語。
甲羅を干す(こうらをほす)
うつ伏せになり、日光を背中に浴びること。 背中を甲羅にたとえたことば。
華甲(かこう)
数え年で六十一歳のこと。 「華」は、六個の十と一個の一からなることから、六十一を表す。 「甲」は、甲子(きのえね)のことであり、[[十干*https://kanji.jitenon.jp/cat/hyoki09.html]]の一番目である「甲」と、[[干支*https://kanji.jitenon.jp/cat/hyoki09.html]]の一番目である「子」をそれぞれ指す。
「甲」を含む言葉・熟語
- 言い甲斐(いいがい)
- 生き甲斐(いきがい)
- 甲斐・効(かい)
- 甲斐甲斐しい(かいがいしい)
- かい性・甲斐性(かいしょう)
- 戈甲(かこう)
- 甲冑(かっちゅう)
- 亀の甲(かめのこう)
- 甲声(かんごえ)
- 甲高い・疳高い(かんだかい)
- 甲走る(かんばしる)
- 甲板(かんぱん・こうはん)
- 機甲(きこう)
- 亀っ甲・亀甲(きっこう)
- 甲(きのえ)
- 肩甲骨・肩胛骨(けんこうこつ)
- 甲乙(こうおつ)
- 甲殻類(こうかくるい)
- 甲状腺(こうじょうせん)
- 甲高(こうだか)
- 甲虫(こうちゅう)
- 甲羅(こうら)
- 戎甲(じゅうこう)
- 戍甲(じゅこう)
- 装甲(そうこう)
- 年がい・年甲斐(としがい)
- 甲斐無い(かいない)
- 甲虫・兜虫(かぶとむし)
- 堅甲(けんこう)