衣冠とは
衣冠
いかん
言葉 | 衣冠 |
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読み方 | いかん |
意味 | 衣服と冠。 平安時代の中期頃から貴族や官人の男性が宮中で着ていた略式の服装。 |
使用漢字 | 衣 / 冠 |
衣冠を含む四字熟語
衣冠盛事(いかんせいじ)
名門の家に生まれてさらに功績を上げた後に、家の名声を引き継ぐこと、またはその者のこと。 「衣冠」は衣服と冠のことで名門、立派な家柄という意味。 「盛事」は立派な事業や功績、盛大な事柄のこと。
衣冠束帯(いかんそくたい)
昔の貴族や官僚が公事で着用する礼装のこと。 「束帯」は貴族や官僚が公事で着用する礼装のこと。 「衣冠」は簡易化した礼装のこと。
優孟衣冠(ゆうもういかん)
他人の真似をする人。 または、演技をすること。 姿は似ているが、実態が違うもののたとえ。 「優孟」は人名。 「衣冠」は衣服と冠のこと。 中国の春秋時代の楚の国の宰相の叔敖は清廉な人だったが、叔敖の死後にその子孫は貧しく生活に苦しんでいた。 叔敖に恩があった俳優の優孟は、叔敖の衣服と冠を身に付けて叔敖になりすまし、叔敖の功績と子孫の不遇を訴えると、荘王は反省して子孫に領地を与えたという故事から。
衣冠禽獣(いかんきんじゅう)
下品で程度の低い人のたとえ。 礼服を着た鳥や獣ということから。 「衣冠」は官吏が朝廷に勤めに出る際に着る服。 「禽獣」は鳥と獣のことで、人格の低い人のたとえ。
「衣」を含む言葉・熟語
- 天の羽衣(あまのはごろも)
- 衣桁(いこう)
- 衣装・衣裳(いしょう)
- 衣食(いしょく)
- 衣鉢(いはつ・えはつ)
- 衣服(いふく)
- 衣料(いりょう)
- 衣糧(いりょう)
- 衣類(いるい)
- 打衣(うちぎぬ)
- 産着・産衣(うぶぎ)
- 上着・上衣・表着(うわぎ)
- 胞衣(えな)
- 衣文・衣紋(えもん)
- 肩衣(かたぎぬ)
- 紙子・紙衣(かみこ)
- 唐衣(からぎぬ)
- 衣被(きぬかつぎ)
- きぬ擦れ・衣擦れ(きぬずれ)
- 更衣(こうい)
- 黒衣(こくい・こくえ)
- 獄衣(ごくい)
- 作務衣(さむえ)
- 紫衣(しい・しえ)
- 衣魚・紙魚(しみ)
- 粗衣(そい)
- 僧衣(そうい・そうえ)
- 旅衣(たびごろも)
- 暖衣・煖衣(だんい)