知るとは
知る
しる
言葉 | 知る |
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読み方 | しる |
意味 | 状況や事情などを理解して自分のものにすること。 そのものの本当の意味を理解すること。 実際に経験して覚えること。 考えが及ぶこと。気が付く。 記憶にあること。 関わりがあること。 |
使用漢字 | 知 |
知るを含む故事・ことわざ・慣用句
衣食足りて礼節を知る(いしょくたりてれいせつをしる)
人は生活にゆとりができて、初めて礼儀や節度をわきまえるようになるということ。
一葉落ちて天下の秋を知る(いちようおちててんかのあきをしる)
わずかな前兆を見て、その後の大事を予知するたとえ。
一を聞いて十を知る(いちをきいてじゅうをしる)
わずかなことを聞いただけで全体を知得すること。頭の回転が速く理解力があるたとえ。
冬至十日経てば阿呆でも知る(とうじとおかたてばあほうでもしる)
冬至を十日も過ぎればめっきりと日が長くなるので、どんなに鈍い人でも気づくということ。
過ちを観て仁を知る(あやまちをみてじんをしる)
人の過ちの種類を観察することによって、その人の人柄がわかるということ。
知る人ぞ知る(しるひとぞしる)
みんなが知っているわけではないが、一部の人にはその存在がよく知られているということ。
知る者は言わず言う者は知らず(しるものはいわずいうものはしらず)
物事を本当に知っている人はむやみに口に出さないが、よく知らぬ者にかぎって軽々しくしゃべるということ。
地獄にも知る人(じごくにもしるひと)
地獄のようなひどい所でも知り合いはできるものだということ。また、遠くの知らない土地に行っても知人に巡りあえるものだということ。 「冥土にも知る人」ともいう。
一斑を見て全豹を知る(いっぱんをみてぜんぴょうをしる)
物事の一部分だけを見て、全体を推し量る愚かさをいう言葉。 「一斑」は、豹(ひょう)の毛皮にあるまだら模様のうちの一つのこと。転じて物事の一部分。 「卜す」は、占うこと。判断すること。 毛皮にある一部のまだら模様を見て、豹であること、またどのような豹であるかを断定すること。
歌人は居ながらにして名所を知る(かじんはいながらにしてめいしょをしる)
歌人は古歌や歌枕の研究によって、実際にその場所に行ったことはなくても、名所について詳しいということ。
子を知ること父に若くはなし(こをしることちちにしくはなし)
父親は子どもの長所や短所を誰よりもいちばんよく知っているということ。「若くはなし」は、及ぶものはないという意。
子を持って知る親の恩(こをもってしるおやのおん)
自分が子どもを持ち育ててみて、初めて親のありがたさがわかり恩を感じるということ。
故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる)
昔のことを研究し、そこから新しい知識や道理を発見すること。 「[[温故知新(おんこちしん)*https://yoji.jitenon.jp/yojic/1122.html]]」ともいう。
天知る地知る我知る人知る(てんしるちしるわれしるひとしる)
悪事はいつか必ず露見するということ。 後漢の楊震(ようしん)が賄賂(わいろ)の受け取りを断った時の言葉。 誰も知るまいと思っても、隠し事は天の神様も、地の神様も、自分も、それを仕掛けたあなたも知っているとの意から。 「四知」ともいう。
疾風に勁草を知る(しっぷうにけいそうをしる)
困難や試練に直面してはじめて、人の真価がわかるというたとえ。 「疾風」は速く吹く風、「勁草」は強い草の意。 速く激しい風が吹いて、はじめて強い草が見分けられるとの意から。
士は己を知る者の為に死す(しはおのれをしるもののためにしす)
男子は自分の真価を認めてくれる者のためには、命さえ惜しまずに尽くすということ。「士は己を知る者の為に死し、女は己を説ぶ者の為に容づくる」と続く。
瀬を踏んで淵を知る(せをふんでふちをしる)
前もって試して、どんな危険があるかを察知することのたとえ。まず浅瀬を渡ってみて、深い淵の位置を知るということから。
倉廩実ちて礼節を知る(そうりんみちてれいせつをしる)
経済的に安定して初めて礼儀や節度を重んじるゆとりが生まれるというたとえ。「倉廩」は、穀物類を蓄える倉の意。米ぐらが一杯になって初めて礼節をわきまえる心が生まれるということから。
足る事を知る(たることをしる)
不満を捨てて、分相応である現状に満足すること。
足るを知る者は富む(たるをしるものはとむ)
分相応の現状に満足できる者は、生活が貧しくても、心は安らかで豊かだということ。
流れを汲みて源を知る(ながれをくみてみなもとをしる)
末を見て、その本(もと)を推し量ること。 また、言動を見れば、その人の人柄や気持ちが自然にわかるというたとえ。 流れている水を汲み取り、水源の様子を察知するとの意から。
衣食足りて栄辱を知る(いしょくたりてえいじょくをしる)
人は生活にゆとりができて、初めて礼儀や節度をわきまえるようになるということ。
推して知るべし(おしてしるべし)
考えてみれば容易にわかる。言うまでもない。簡単に推測できる。
勝手を知る(かってをしる)
ある場所の様子や内情を知っていること。
情けを知る(なさけをしる)
人情とは何かを理解していることのたとえ。
知る由もない(しるよしもない)
その物事を知るための手がかりや方法が一つもないこと。