貸しとは
貸し
かし
言葉 | 貸し |
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読み方 | かし |
意味 | 返してもらう約束で一時的に渡したり、使わせたりすること。また、そのもの。 他人に与える恩恵や利益。 |
対義語 |
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使用漢字 | 貸 |
貸しを含む故事・ことわざ・慣用句
金の貸し借り不和の基(かねのかしかりふわのもと)
金の貸し借りは仲たがいの原因になりがちだから気をつけよという戒め。
軒を貸して母屋を取られる(のきをかしておもやをとられる)
一部を貸したために、ついには全部を奪われてしまうことのたとえ。また、恩を仇で返されることのたとえ。
庇を貸して母屋を取られる(ひさしをかしておもやをとられる)
一部を貸したために、あとで全部を奪われてしまうことになるたとえ。また、恩を仇で返されることのたとえ。
貸した物は忘れぬが借りたものは忘れる(かしたものはわすれぬがかりたものはわすれる)
人に貸したものは忘れないが、人から借りたものはつい忘れてしまうということ。 人間は身勝手なものだというたとえ。
借りて借り得、貸して貸し損(かりてかりどく、かしてかしぞん)
借りても返さないですむこともあるので借りるのは得だが、反対に貸したら返してもらえないこともあるので貸すのは損だということ。
鉈を貸して山を伐られる(なたをかしてやまをきられる)
好意でしたことによって、自分が損害を受けることのたとえ。 好意で貸した鉈によって、自分の山の木を伐採されてしまうとの意から。
某より金貸し(なにがしよりかねかし)
地位や名誉より実利を重んじることのたとえ。家柄がよくても貧しい者より、金貸しと卑しく思われても金持ちのほうがいいということ。「なにがし」と「かねかし」を語呂合わせした言葉。
貸し借りは他人(かしかりはたにん)
金銭の貸し借りについては、親子の間でも他人と同じようにけじめをつけるべきだということ。
金を貸したのが円の切れ目(かねをかしたのがえんのきれめ)
金の貸し借りには問題が起こりやすく、親しい友人同士でも金の貸し借りはするべきではないという戒め。
「貸」を含む言葉・熟語
- 浮き貸し(うきがし)
- 内貸し(うちがし)
- 恩貸(おんたい)
- 貸し与える(かしあたえる)
- 貸し売り・貸売り(かしうり)
- 貸し方・貸方(かしかた)
- 貸し借り・貸借り(かしかり)
- 貸し切り(かしきり)
- 貸し切る(かしきる)
- 貸し金(かしきん)
- 貸し金庫(かしきんこ)
- 貸し越す・貸越す(かしこす)
- 貸し下げる(かしさげる)
- 貸し座敷・貸座敷(かしざしき)
- 貸し室(かししつ)
- 貸席(かしせき)
- 貸し倒れ・貸倒れ(かしだおれ)
- 貸し出す・貸出す(かしだす)
- 貸し賃・貸賃(かしちん)
- 貸し付け(かしつけ)
- 貸し付ける(かしつける)
- 貸し手・貸手(かして)
- 貸し主・貸主(かしぬし)
- 貸本(かしほん)
- 貸間(かしま)
- 貸し店(かしみせ)
- 貸元(かしもと)
- 貸家(かしや)
- 貸す(かす)