無為とは
無為
むい
言葉 | 無為 |
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読み方 | むい |
意味 | 自然のままにまかせ、手を加えないこと。作為がないこと。 何もせずぶらぶらとしていること。 仏教で、決して生滅変化しない絶対の真理。 |
活用 | 「―な」 |
対義語 |
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使用漢字 | 無 / 為 |
無為を含む四字熟語
無為不言(ぶいふげん)
何もしていなくても、何も言わなくても全てがうまくいくこと。
無為自然(むいしぜん)
人の手を加えずにあるがままにまかせること。 「無為」は何もしない、「自然」は人の手が入っていないありのままの状態。
無為徒食(むいとしょく)
何もしないでただ過ごすこと。 「無為」は何もしないこと。 「徒食」は働かないで食べること。 「徒食無為」ともいう。
無為無策(むいむさく)
何も対策をせずに、そのまま放置すること。 「無為」は何もしないこと。 「無策」は有効的な対策をだすことができないこと。 「無策無為」ともいう。
無為無能(むいむのう)
「何もしない何もできない」ということ。 自分のことを謙遜するときに用いることが多い。 「無為」は何もしないこと。 「無能」は能力がないということ。
無為渾沌(むいこんとん)
そのままの状態で、はっきりとしていない様子。 「無為」は人の手が入っていない、あるがままの状態。 「渾沌」は物事がはっきりと区別されていないこと。 天地が入り混じっていて、はっきりと分かれていない状態をいう。
従容無為(しょうようむい)
心を悩まされることなく、心にゆとりがあり、何もかまえることがないこと。 「従容」はゆとりがあり、落ち着いている様子。 「無為」は行動しないこと。 ゆったりとして、何もかまえなくとも全てが自然に治まるという政治論をいう。 「縦容無為」とも書く。
安心無為(あんじんむい)
信仰することで得た心の安らぎ。
「無」を含む言葉・熟語
- 敢え無い(あえない)
- 飽くなき・飽く無き(あくなき)
- 味気ない・味気無い(あじきない)
- 味気ない・味気無い(あじけない)
- 呆気ない・呆気無い(あっけない)
- 危なげ無い(あぶなげない)
- 有り無し・有無・有無し(ありなし)
- 有るか無し(あるかなし)
- 有る事無い事(あることないこと)
- 有る無し(あるなし)
- 意気地無し(いくじなし)
- 無花果(いちじく)
- 疑い無い(うたがいない)
- 疑い無く(うたがいなく)
- 有無(うむ)
- 惜しみない・惜しみ無い(おしみない)
- 大人気ない・大人気無い(おとなげない)
- 音無し(おとなし)
- 覚束ない・覚束無い(おぼつかない)
- 皆無(かいむ)
- 限り無い(かぎりない)
- 形無し(かたなし)
- 神無月(かんなづき・かみなづき)
- 感無量(かんむりょう)
- 虚無(きょむ)
- 限無し・きりなし(きりなし)
- 極まり無い・窮まり無い(きわまりない)
- 金無垢(きんむく)
- 芸無し(げいなし)
- 心無い(こころない)
「為」を含む言葉・熟語
- 為政(いせい)
- 云為(うんい)
- 営為(えいい)
- 得体・為体(えたい)
- お為ごかし(おためごかし)
- 敢為(かんい)
- 外国為替(がいこくかわせ)
- 外為(がいだめ)
- 寄付行為(きふこうい)
- 行為(こうい)
- 作為(さくい)
- しきたり・仕来り・為来り(しきたり)
- 為済ます・し済ます(しすます)
- 仕損なう・為損なう(しそこなう)
- 仕損じる・為損じる(しそんじる)
- 仕出かす・為出かす(しでかす)
- 為遂げる(しとげる)
- 為所(しどころ)
- 人為(じんい)
- する・為る(する)
- 所為(せい)
- 詮方・為ん方(せんかた)
- 当為(とうい)
- 為さる(なさる)
- 成し遂げる・為し遂げる(なしとげる)
- 為す(なす)
- 荷為替(にがわせ)
- 無作為(むさくい)
- 有為(ゆうい)