成すとは
成す
なす
言葉 | 成す |
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読み方 | なす |
意味 | 状態やものを作り出す。形づくる。形成する。 成し遂げる。 功績により名声や地位を確立する。 機能や役割を果たす。 他のものに変える。変わる。 そうであると認める。認定する。 |
例文 | 「為せば―」 |
使用漢字 | 成 |
成すを含む故事・ことわざ・慣用句
大功を成す者は衆に謀らず(たいこうをなすものはしゅうにはからず)
大事業を成し遂げる者は、周囲の意見を聞いたり相談したりせず、自分の判断で事を行うということ。
門戸を成す(もんこをなす)
一家を興すたとえ。また、一派をつくるたとえ。 「門戸を張る」「門戸を構える」ともいう。
門前市を成す(もんぜんいちをなす)
権勢や名声を慕い、多くの人が訪れることのたとえ。 門の前に大勢の人が集まって、まるで市場のようであるとの意から。
咳唾、珠を成す(がいだ、たまをなす)
詩文の才能が優れていることのたとえ。 「咳唾」は咳と唾。または、他人の言葉を敬っていう語。 何気なく口から出た言葉でさえ、珠玉のように美しい名句になっているとの意から。
桃李もの言わざれども下自ずから蹊を成す(とうりものいわざれどもしたおのずからけいをなす)
徳のある人のもとへは、自然に人々が集まることのたとえ。 桃や李(すもも)は何も言わないがその花や実に惹かれて人が集まり、木の下には自然に小道ができるとの意から。 「蹊」は小道のこと。 「成蹊」ともいう。
一家の言を成す(いっかのげんをなす)
その人独特の主張や学説を打ち立てること。
三人、市虎を成す(さんにん、しこをなす)
事実ではないことでも、多くの人が同じことを言えば、やがては信じられるようになることのたとえ。 「市」は街、また市場のこと。 一人や二人では信じないが、三人もの人が市に虎がいると言えば、事実でなくても信じ込んでしまうとの意から。 「市に虎あり」「三人、虎を成す」「市に虎あり」「市虎三伝」「三人成虎」などともいう。
体を成す(たいをなす)
それらしく形が整う。まとまった形になる。 「体(たい)」は「体(てい)」とも読む。
一家を成す(いっかをなす)
家庭を持つ。また、学問や芸術の分野で新しい流派を立ち上げる。 「一家を立てる」ともいう。
名を成す(なをなす)
名声を獲得すること。有名になること。
重きを成す(おもきをなす)
価値あるものとして重んじられること。 また、重要な地位や役職を占めること。
「成」を含む言葉・熟語
- 相成る(あいなる)
- 亜成層圏(あせいそうけん)
- 言いなり・言い成り(いいなり)
- 行き成り(いきなり)
- 育成(いくせい)
- 末生り・末成り(うらなり)
- お座なり・御座成り(おざなり)
- 御成り・お成り(おなり)
- 織りなす・織り成す(おりなす)
- 化成(かせい)
- 火成岩(かせいがん)
- かなり・可也・可成り(かなり)
- 完成(かんせい)
- 既成(きせい)
- 期成(きせい)
- 生成り(きなり)
- 玉成(ぎょくせい)
- 偶成(ぐうせい)
- 形成(けいせい)
- 結成(けっせい)
- 光合成(こうごうせい)
- 構成(こうせい)
- 心なし・心成し・心做し(こころなし)
- 合成(ごうせい)
- 合成樹脂(ごうせいじゅし)
- 合成繊維(ごうせいせんい)
- 作成(さくせい)
- 集成(しゅうせい)
- 集大成(しゅうたいせい)
- 守成(しゅせい)